僕の国際恋愛記録

@bluemusic

第1話 初めての国際恋愛

僕は中高男子校だった。


男子校でもmixiやモバゲーといったSNSが流行っていた時代では望めば出会いは沢山あった。


中学も3年目になると、周りは好きな女の話で盛り上がったり、初体験を共有しはじめた。


しかし、僕はといえば、小学生の時に好きだった女子にストーカー扱いされ、大失恋。


たまたま告白後に電車内で遭遇しただけでストーカー扱いする女子の恐ろしさに恐怖して、しばらく恋愛からは離れていた。


とはいっても、女性に興味がないわけではなかった。


むしろ興味津々。


女友達すらつくることができないのに通学/帰宅時の街中で時折見える女子学生の透けブラに喜ぶ陰気なやつだった。


そんな僕を変えたのはタイだった。


中学生3年生の冬休みにタイへ行くと、普段クラスでも目立たない背の低くてシャイな僕が、なぜかモテた。


街中でキャーキャー言われて、写真を撮られたり、英語で話しかけられた。


当然、鼻の下は伸びた。


特に1番印象的だったのは現地の同い年の女の子からミサンガをもらったこと。


とてもかわいくて、優しい子だった。


調子に乗った僕は翌年その子に会いにタイに行った。


彼女からもらったミサンガをつけて会いに行くと彼女も覚えてくれていて、飛び跳ねて喜んでくれた。


彼女には姉もいて、お姉さんも僕との再会に喜んでくれていた。


別れ際に再び妹さんからミサンガをもらった。


その時は特に言葉を交わさなかったけど、しっかりと目を見つめあって握手を交わした。


どうも次会う時は付き合いたいと願ってミサンガをくれたようだった。


これが僕の初めての国際恋愛。


これを機に僕は海外に興味を持つようになった。


僕が大学に入る頃、Facebookで姉妹から連絡をもらって、僕らは再び繋がった。


最初に連絡をくれたのは、僕の好きだったお姉さんの方だった。


その後、妹さんとも繋がって、連絡を取り合うようになった。


彼女は最後に会ってから何年も僕を待ってくれていたようだけど、僕は実はお姉さんの方が好きだった。


だから妹さんには率直に僕の気持ちを伝えると、彼女は吹っ切れたかのように、別の男性と付き合いはじめた。


それは僕が大学生になった時だった。


大学生になった僕はというと、そのタイ人の女の子に対してなんの悪びれもなくピットブルのミュージックビデオに出てくるラテン系美女にメロメロになっていた。


それを機に世界の美女を調べるようになった。


すると世界には様々な美女がいることを知った。


高校時代の友人には「お前まだそんなレベルなの?」と飽きられたのだが、この時巨乳フェチの僕はこう決めたのだった。


「ラテン系美女(できれば巨乳)とオレは付き合う!」


かくして、僕は英語、スペイン語、ロシア語を必死に学んだのであった。


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