第5話息子に託すもの

僕には、一人息子がいる。来年、高校受験。

小学校、中1までは勉強を教えた。

だが、成績は最悪。

学習塾も2年行かせたが、散々な点数で辞めさせた。

息子に、「宿題はしているか?」

と、聞くと「済ませた」と言う。実際に、宿題はしている。通知表は1か2。

僕は息子に狙う高校を定めて勉強させたつもりだが、これでは進学も危うい成績。

だが、本人に危機感はない。

ま、人間いつスイッチが入るか分からないので、強く怒ったりはしない。

僕も、中学校では学習塾に通っていたが、偏差値約50位の高校に進学しただけだ。

しかし、高校生の時にスイッチが入り、部活を終えて、飯、風呂に入り、21時から2時まで勉強していた。

大学は合格した。


息子にも、勉強の楽しさを教えてやりたいが、息子はゲームにしがみつく。

ただね、勉強は出来た方が良いかも知れないけど、健康が一番なんだよね。

僕は、勉強しまくったけど、統合失調症になり今は、パートだ。

だから、息子にいつも言う。

勉強は頑張れる範囲で良い。健康が一番だから、ケガと体調管理だけはしっかり気を付けろよ!と。

息子に託すもの。

それは、本人が楽しいと思うような道を歩んでもらう事だ。

パパも治療頑張るから、お前も諦めるな!と、いつも言っている。

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