第二章突入‼第一話 

 僕が帝王を倒す旅に出てから数か月がたった。


僕は今ミセリーという町にいる。

ミセリ―はとても画期的な町で、たくさんの冒険者が集まるので、冒険者の酒場と呼ばれているらしく、ココを中心として依頼を受ける冒険者は多いらしい。そのため僕も今はココで依頼を受けてたくさんのモンスターと戦っている。


たくさんの依頼を受けていたおかげか、Dランクモンスターも倒せるくらいには上達し始めている。


「ジュエルブレイク!」


たくさんのモンスターと戦っていくうちにジュエルソードもうまく使えるようになり、新しいジュエルブレイクという斬撃を前に飛ばす技も使えるようになった。

これもフラットの記憶が戻り始めているおかげかな?


そんなことを思いながら僕は、商人からゴブリンを倒してくれという依頼を引き受けてゴブリンと戦っていたが、最後のジュエルブレイクによりゴブリンをすべて倒すことに成功した。


ゴブリンはEランクモンスターなので、比較的楽に倒せた。


「よし、これでゴブリンは倒せたしミセリ―に戻るか」

「そうしようルビー」

ミセリ―に戻っている途中、Dランクモンスターのライトウルフに苦戦している冒険者たちを見つけた。


僕はすぐさま剣を手に取り、ジュエルソードをフラットに頼んで発動させてもらい、オークのもとへと走った。


「大丈夫ですか⁉ここは僕が戦うので、いったん引いてください」


僕はそう言いながらライトウルフの攻撃を防ぎ、すきをついて剣で攻撃した。


「援護します」

僕がライトウルフからの攻撃を防いでいると、冒険者たちの中の一人がそういってライトウルフに風魔法・トルネードを放った。


風魔法・トルネードは、対象の真下に竜巻を起こし攻撃する魔法だ。

冒険者たちの援護により、ライトウルフは簡単に倒すことができた。


「いや~ありがとうございます。あなたがいなかったら私たちは危うくライトウルフに殺されるところでした。本当にありがとうございます」

と、僕にお礼を言ってくれたのはさっき僕のことを援護してくれた人だった。


「いやいや僕はただ人として当然のことをしただけです」


僕が慌ててそういうと、


「いや、あなたが来てくれなかったら俺たちは今頃食われてたよ。俺からも礼を言うぜありがとう」

と、ほかの冒険者の人もそういってくれた。


「俺はミセリ―で料理屋は経営しているリベット・クラウディンだ。あとでうちの店に来てくれ。礼がしたい」

リベットさんはそう僕に言い、ニコッと笑った。


リベットさんは身長が高く、とてもガタイがいいのでその背中に背負っている斧がとても似あっていた。


それから僕は冒険者のみんなとしばらく話した。


「そういえばルビーさんの得意な魔法って何なんですか?」

と聞かれ、僕は少し戸惑いながら


「僕は今まで生きていた中で一度も魔法を使えたことがないんだ。魔法が主力なのに僕は魔法が使えない。だからずっと哀しかったんだ。でも、今はこうやって剣で戦えているからいいんだ」

そういった。

「い、いいんだ。気にしないで」

少し重い空気にしたかもしれないと思い僕は話題を変えようとそういうと、リベットさんが


「そうか、つらいことを聞いちまったな。でもルビーさんには剣が似合っているぜ。俺もあまり魔法が使えないからこの斧で戦ているからな。お互い頑張ろうぜ」

と、励ましの言葉をくれた。

そんなことを言ってくれたのは初めてだったので僕は泣いてしまった。


急に僕が泣いたのでリベットさんは焦っていたが、僕はリベットさんに

「いや、ただ嬉しくて泣いちゃっただけだよ」

と言って涙を服の袖で拭いた。

                                   つづく



もし読んでくれた人がいて、「もっとこうしたらいいんじゃない」とか、「この文字間違ってるよ」などの、コメントを書いてくれたらとてもうれしいです。

よろしくお願いします。


                   byネコを愛する小学生(4月から中学生)











  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る