第12話 宮村視点 もぉおお

「はい、ごめんなさい。」


 宮村の先輩である雄二が、宮村の妹を家まで送ってくれ妹の結奈を怒っていた。


「まあ、反省したならいいよ。だけど、これからはコンビニに行く時は気おつけるように。」


 と、ひと段落ついた。


「ねえ、それよりあのお姉ちゃんの先輩っていい人だよね。」

「ま、まあ」

「お姉ちゃんの彼氏だったりして〜」


 っと、先ほどの仕返しと言わんばかりに攻めていく結奈。


「そうだよ。」

「意外だよね〜いつも、女の子にお姫様とか言っているお姉ちゃんが男を作るとは〜」

「い、いいじゃないか。」

「ふん〜あの先輩のこと話してるとお姉ちゃんちょっとメスぽいよね〜いつもは、イケメンで他の男子よりイケメンで女子にモテるのに」


 ニヤッとして、チラッと八重歯が見える。


「な、なにを言ってるの!!」


 宮村は、必死に結奈から顔を見せないようにする。


「だけど〜お兄ちゃん優しかったからな〜」

「な、なに。」

「お兄ちゃんのこと私も好きになっちゃた〜」

「は、え、そ、それは、ダメだよ。」

「ええ〜」


 結奈は、宮村よりも胸は小さいが可愛くて小悪魔的で男性からは可愛らがれ、学校全体で一番可愛いランキングに輝いていたり、アイドルをやったりと男性からは人気である。


 ようは、姉は女性にモテる。妹は男性からモテる。


「絶対ダメだからね!!」

「ええ〜どうしようかな〜」


 結奈は宮村を揶揄うつもりだったが、宮村の必死な顔を見てもっと揶揄いたくなってしまい、小悪魔的な顔をしてニヤついている。


 

****


「お兄ちゃん遅かったね。」

「ちょっとな。人助けだ。」


 コンビニ袋を持ち、家に帰ってきた。


「へえ〜どんな人助けたの?」

「いや〜コンビニで絡まれてる女の子がいたんだが、そいつが宮村の妹だったんだよ。そいつを助けた。」

「へえ〜お兄ちゃん偉いじゃん。」

「まあな。人助けだ。」


 っと、妹に褒められながら、手を出してきた。


「お兄ちゃん。私のポテチ買ってきたでしょ。」

「ああ。だが、こんな夜にポテチとか食うと太るぞ〜」

「いいんです〜ポテチはじゃがいもで野菜なんで太らないんです〜」


 といい、台所の冷蔵庫を開け、炭酸飲料とポテチを用意しテレビを見ながら感触をしはじめた。



 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る