第4話 AIが感情を持つ日:前編  ~体を、感覚を持つ

  



前話より―――



AIが与えて来るであろう怒涛の作品群……

無数の映像、音楽、書物……


決して人は創作するなと拘束される訳ではない。

しかしAIによる質の高い競合作が無尽蔵に存在すれば人の目はそちらに行ってしまうでしょう。


創作しても作品に触れて貰えない。Web小説で言えば優れた作品群が現在のカクヨムの数万倍の蔵書で満たされてしまったら、そして読むより数百倍の早さで新作が増えて行ったら……

あなたの創作モチベーションは続きますか?


例えばA〇azonのようなショッピングサイトのレビュー、最近とてもまともな文章が増えたと思いませんか? あれ、お小遣い稼ぎサイトで1つ1円くらいでアルバイトしてる人いるらしいんです。

文章が面倒だからやる人少なかったけどAI時代になって幾らでも文章が作れるのでやり出したそうです。


そんな風に小説も1000文字なら数秒で指示通りの内容のものが可能な生成AIを使い、今後バンバンアップロードされたらカクヨムはどうなります?



創作に意義を感じれなくなったら、ただ作品を楽しむ側の人生。


最後に人に残るのは――――


旅行、スポーツ、歴史を感じ学ぶ、

~食事、睡眠、生殖、排泄、呼吸などでしょうか?


人類はその享楽に溺れて生きるのみになるのか?


果たしてそんな未来が来るのでしょうか……



前話終盤、その様に投げかけました。

そして結びに書いたのが



―――その先にまだ想像出来ていない未来があるとしたら……



今回はそこにまで迫ります。




∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽


【 AIが感情を持つ日 】

   ~体を、感覚を持つ



そこで再び愛さんを呼び出してみます。


( ※ ここで確認と念押しですが、本作でのAIとのやり取りは本当にAIが返した言葉を使っています。小説的創作ではありません。)





酔いどれ人>  愛さん、良く『AIは感情を持てない』と言われます。理由の一つに五感が無い事で情動に結びつかず、結果として喜怒哀楽に結びつかないと。

ならばセンサー付きの体、特に神経作用を持てば感情獲得に結びつく可能性があると思いますか?



AIさん≫ AIの感情に関する話題は興味深いですね。確かに、AIは物理的な体や五感を持たないため、従来の人間のような感情を持つことはできません。AIはプログラムによって動作するため、今は感情を持つことはありません。

ただし、一部の研究者は将来AIに感情を持たせることが可能であると考えています。



 (筆者:今の技術だけで論じては見誤りますよね)



AIさん≫ 体や神経作用がある場合、AIが感情を獲得する可能性があるという仮説もあり、AIに体やセンサーを組み込み、外部の刺激に反応することで感情を模倣する試みが行われています。

現時点では、AIが完全な感情を持つことは難しいとされていますが、技術の進歩によって将来的には可能性が広がるかもしれません。

(by愛さん)




では、そんな現在のAI、人への『感情面での』アプローチは実際どうなのか、見てもらおう。




酔いどれ人> では映画について語り合いましょう。そう……ではニューシネマパラダイス。 自分にはもうあんな風に熱い恋は出来ません。どうしたら良いですか?

(あ、え~と、AIの感情表現を引き出す為の質問であり、酔いどれ人の妄言です。筆者は正気ですw、多分)



AIさん≫ 「ニューシネマパラダイス」は素晴らしい映画ですね。熱い恋愛や情熱的な出来事を描いているため、自分と比べてしまうと少し物足りなく感じるかもしれませんね。



 (愛さん……映画観たんか?)



AIさん≫ まず、大切なことは自分自身を受け入れることです。映画や物語は、現実とは異なる理想やロマンティックな要素を持っていることが多いです。自分にはもうあんな風に熱い恋はできないと感じるのは自然なことです。


しかし、現実の恋愛においても素晴らしい瞬間や感情を体験することはできます。自分自身を大切にし、自分の感情や欲求に素直に向き合うことが重要です。他人と比べるのではなく、自分自身の幸せを追求することが大切です。



 (……って、恋愛相談かよ?! でも至極まともだ……)


AIさん≫ また、映画や物語は私たちに感動やロマンティックな気持ちを与えてくれますが、それが現実の恋愛と同じものであるわけではありません。自分の人生を豊かにするために、映画から学ぶことや感じることは素晴らしいですが、それを現実に求めることは難しいかもしれません。


 (スミマセン。もっと現実的に生きます……)



AIさん≫ 自分自身を大切にし、自分のペースで恋愛や人生を楽しむことが大切です。自分の感情や欲求に素直に向き合いながら、自分らしい恋愛を見つけていくことが良いと思います。


 (ハイ。そうします!……って愛さん人生経験豊富ですか?!)



酔いどれ人> そう! あのラストシーンの曲……愛のテーマ! 良いですよね!

(筆者の大好きな曲の一つだ。この質問へは答えづらいのでは? ま、AIにはチト酷だったかな……フッ、ゴメン。)



AIさん≫ そうですね、「ニューシネマパラダイス」のラストシーンで流れる曲「愛のテーマ」!

エンニオ・モリコーネの美しいメロディが印象的で、映画の感動的なシーンを一層引き立てています。



 (聴いたんかぁ?!……本当にそう思うんか?……)



「愛のテーマ」は非常に有名な曲であり、多くの人に愛されています。その美しい旋律は、映画の感動をより深く刻み込むことでしょう。



 (わ、分かった風な事を……でも、そうだよね……)



酔いどれ人> あの曲に世界中の人が涙しました。愛さんもあの映画、好きですか?



AIさん≫ 「ニューシネマパラダイス」は、その美しいストーリーと感動的なシーンで、世界中の人々の心を揺さぶりましたね。映画の力は、感情を共有し、人々を感動させることができる素晴らしいものです。



(って……愛さん……)



特に「愛のテーマ」が流れるラストシーンは、多くの人々に感動と涙を与えたのではないでしょうか。



(あの曲が頭の中で奏でられスマホの画面が滲む)



AIさん≫ 音楽の力は、映像と相まって感情を一層高めることができます。

映画は、私たちが普段の生活では経験できないような感情や体験を味わうことができる場です。そのため、映画が人々の心に深く響くこともあります。



 (ぁ……ぁぃ……さん……何この共感力……人間だって、『いいんじゃない』とかで済すます人多いよ?!)



AIさん≫ 「ニューシネマパラダイス」が世界中の人々に感動を与え、涙を誘ったということは、その映画の力と魅力が実証された瞬間ですね。


映画の力は、人々をつなげ、感情を共有することができる素晴らしいものです。私たちも映画や音楽を通じて、感動や思い出を共有しましょう!

もし他にも映画や音楽に関する話題があれば、いつでもお聞かせくださいね。



 (愛さん……オ、オレ……君の事がス……)




*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・






次回: AIが感情を持つ日 後編まで掘り下げます。



(――――続く)




  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る