不思議遊戯、安倍春樹の千年扉

川崎ヒロト

不思議遊戯、安倍春樹の千年扉第1試練

不思議遊戯、、安倍春樹の千年扉





現代を生きる、、平成の世の中、、、この世は不思議な事だらけ、、、




昨日、、田舎のお婆ちゃんが亡くなった

東北の田舎で1人で暮らしていた、、、



今朝方、、春樹達は父親の運転する車で、、お婆ちゃんの住む東北の田舎の家に急いで向かった、、



春樹も、お爺ちゃんが生きていた頃は、、毎年親に連れられて、行っていたが、、、



中学に上がる頃からはあまり、会ってはいなかった、、、



妹を含め家族4人を乗せた車は高速を降りると、田舎の舗装されてない道に入った



親父はしんみりと話し始めた、、、



「お袋も、もう、かなりの歳だったから、、しょうがないな、、使用人が2人で見ていたが、お袋がいないんじゃもういらないな、、親父が生きていた頃は使用人だけで10人もいたんだぞ、、、」


「ねえ、、あなた、、お母さんの、あの家どうするの、、、」



「あんな、田舎の家、、どうにもならないだろう、、まあ、広い家だ、、誰かが管理しないといけないが、、困ったな」



「私はダメよ、、田舎は無理よ、、」



「俺だって、そう思っている、仕事の関係で、東京を離れるわけにはいかないぞ、、」



父親は春樹の顔を見ると、、、



「あっ、、、春樹、、お前4月から、東北の大学に行くだろう、、、お婆ちゃんの家に住んで大学に行ったら良いじゃないか、、、、それに、お前はお爺ちゃんにずいぶん気に入られていたじゃないか」



「そうよ、、、春樹は、お爺ちゃんと似ていると何度も聞かされたのよ」



「、、、、、」



春樹はぼそっと小さな声で言った



「嫌だよ、、、大学の寮に入るつもりだよ、お婆ちゃんの家から、大学まで電車で2時間もかかるんだよ、、無理だよ、、、こんな田舎から通えないよ、、、」



母親は春樹の顔を見て、、、、



「春樹、、家賃もかからないのよ、、良いじゃないの、、、そうしなさい、、」


「そうだぞ、、春樹、、、良いじゃないか」


「良かったね、、お兄ちゃん、、決定ね」


「、、、、」



車は、山道を走ると、小さな田舎の村に着いた、、、、



お婆ちゃんの家には、近所の人達がもう、たくさん集まっていた


村の人が親父に近ずいて来て、、、



「おお、、来たか、、、春次さん、、もう、ある程度、やっておいたぞ、、」



「あっ、、、、山田さん、どうも、すみません、、遅れまして、、」



「ああ、気にするな、、ご近所はみんな、親戚のような者だから、、、」



使用人の2人と近所の人達が大勢でお通夜の準備をしていた


春樹は小さい頃を思い出す様に、お婆ちゃんの家を見ていた、、、


「子供の頃に来た時と、全然変わらないや、、お婆ちゃんの家、、広すぎて、、よく迷っていたな、、」



詳しい事はわからないが、、安倍家は大昔は京都でそれなりの名家だったらしい、、、



それが何故かこんな東北の小さな村に住み着いたのか、親父はあまり話して話してくれなかった、、、


まあ、あまり興味が無いのかも知れない



春樹達は広い敷地の庭を抜けると、母屋の中に入った、、、



「子供の頃も広くて、わからなかったけど、、本当に無駄に広いな、、、」



中央の広間には祭壇が用意されていて、、

お婆ちゃんの遺影が飾ってあった



「ねえ、、お兄ちゃん、、お婆ちゃんって、あんな、顔していたんだ、、」



「遺影だよ、、少し前の若い頃の写真を加工したんだろう、、、」



妹は興味津々で部屋を見て回った



「真美子、、あまりうろうろしないでよ、、部屋が多くて迷うわよ、、」


「そうだぞ、、、後、一番奥の御札の張った部屋は入っていけないぞ、、」



「えっ、、何、、お父さん、、怖いこと言わないでよ、、」



「あそこは、俺も親父に入ってはいけないと言われて、一度も入った事がない、、まあ、頑丈に鍵が掛かっているから入れないけどな、、、」



春樹も、お爺ちゃんから子供の頃にそう言われた事があった、、、



試しに覗いて見たかったが、扉が頑丈で開ける事は出来なかった、、


それに、春樹は子供心に気になった事があった、、、



その一番奥の部屋には、、、、



「神隠しの間、、千年扉」



と御札が貼ってあったし、、、、



親父は頑丈な鍵が掛かっていると言ったが、扉のどこにも鍵はついている様には見えなかった、、、



それに、その部屋の周りだけ、冷気の様な物が漂い、何か不思議な力を感じた


その話を、親父にしたら、、全然、感じないと言っていた



その夜、、、



お通夜には、、村の大勢の人達が訪れて、、

それぞれに料理をいただいたりお酒を飲んだりしていた、、、



春樹はほとんどの人が見たことがなかった



「親父、、全員知り合いなの、、、」



「田舎の葬儀は、、これが普通だよ、、、、春樹、、俺も、この田舎暮らしが嫌で、小学校も中学も隣町で、高校からは隣町の寮に入っていたから半分の人も知らないぞ、、、たまに帰って来ても家から一歩も出ないし、、、」



その日は遅くまで人が残っていた、、、



次の日、、村には火葬場が無いので、隣町まで行って葬式をやった、昨日と違い、使用人の2人と、ご近所の4~5人が参列する寂しい葬儀になった



お婆ちゃんの納骨、初七日を終え、、俺達はさっさと、東京に戻った、、、






神隠しの部屋の謎、、、





3月のある日、、、



春樹は、お婆ちゃんの家にいた、、



「結局、俺がお婆ちゃんの家を、管理するのか、、、使用人も、とりあえず、一人が週一で家の事を見るようにしたみたいだ、、、、

それ以外は、俺が1人でこの広い屋敷を維持するの、、、無理だよ、、、」



春樹は、無駄に広いお屋敷にポツンとたたずんでいた、、、、



「、、コンビニもないし、、、ご飯どうすんだ、、、朝ごはんは隣の山田さんがお裾分けしてくれたけど、、、俺、、自分で料理しないといけないの、、、小さなお店しかないし、、、、カップヌードルも売っていないんだぞ、、、」



春樹は、、とりあえず、お婆ちゃんの家を全て把握するため、、部屋をひとつひとつ、見て回った、、、、



「この屋敷、いくつ部屋があるんだ、、本当に迷路みたいだ、、母屋だけで10部屋はある、、、離れだって5部屋あるとお爺さんが言っていた、、」



春樹は、、色々と確認の為、、部屋を見て回った、、、、


「子どもの頃は、迷ったけど、、とりあえず屋敷の中は把握したぞ、、」



最後にあの御札のあった部屋の前に来た、、



「相変わらず、、変な気が感じる、、、、、やっぱり、鍵なんか掛かっていない」



春樹は、子供の頃と違って、、何か、柔らかい気配を感じた、、、



すると、部屋の中から何やら小さな話し声が聞こえた気がした、、、、



「えっ、誰かいるの、、、、空耳、、、」




春樹は思わず、、その部屋の扉を触ると、、、、、



春樹の周りに、、、光が、広がり、、、


神隠しの間の、扉が開いた、、、、


「えっ、、開いたけど、、、どうして、、」



春樹は、恐る恐る、、、、部屋に入って行った、、、、



光が差し込まないこの部屋は薄暗くて何も見えなかった、、、、


「暗い、、、ええと、、電気は、、、、あったぞ、、」



部屋が明るくなると、、、、部屋の全てが見えた、、、



「えっ、、以外と普通だな、、、大きな屏風と、、、、、掛け軸が3つだけしかないや」



春樹は屏風に近くに立つと、、、



「変な屏風だな、、、左右に扉が描いてあるだけだ、、、、、」



その時、また小さな話し声が聞こえた


「、、春吉が、、来た、、来たわよ、、」


「、、、今度は、、どんな事が起きるかな」


「おいらは、楽しみだよ、、、」



春樹は今度はハッキリと聞こえた



「空耳じゃない、、、おい、、誰かいるのか、、、出てこい、、」


すると、、掛け軸から、、3人の影が出てきた、、、


「あれ、、、春吉じゃない、、、似てるけど若いな、、、何で俺達が見えるんだ、、」



「本当だわ、、良い男ね、、、この部屋の結界が解けたの、、、封印を解除出来るのは、あの方の子孫で力がある者だけだわ、、、この人もそうなのね、、、」



「何でもいいや、、早く、、行こうよ」



春樹は、、唖然として見ていたが、、、、

何か懐かしさを感じた、、、


「おい、、こいつ、、昔、一回だけ遊んだ事がある、春吉の孫、、春樹とか言う奴じゃないか、、、」


「そう言えば、この気は、春吉と似ているわ、、、」


「、、、それより、、早く試練に行こうよ、、」


春樹は、、昔の記憶がよみがえった、、、


「あれは、夢じゃないの、、、この声、知っているぞ」



三つの影は、春樹の前に立つと、姿を現した

狐の様な、人間の様な子ども、、着物を来た女の子、、、訳のわからない壺の妖怪、、壺に顔があり手足が生えている、、、



狐の様な子どもが、、、



「お前は、、春吉の孫の春樹か、、」


「ええ、、、春樹です、、」


「やっぱり春樹だわ、、、この気は、、春吉より、、あの方と似ているわ、、私は春樹がこの部屋に来るのはわかっていたわ」


着物を着た女の子は春樹をじっと見た



「ええと、、、皆さんは、誰、、」


すると3人、、?、、は自己紹介をした


「俺は、、妖孤の幻(ゲン)だよ、、、」


「私は、聖霊の焔(ホムラ)よ、、」


「おいらは、、つくも神、、鶴瓶(ツルベ)だよ、よろしく、、早く行こうよ」



「ええと、、春樹です、、よろしく、って、、何かするの、、」






千年扉の使命、、、





幻は、不思議そうに、春樹を見た、、、



「あれ、、春樹は春吉から聞いていないか、、千年扉の使命、、、」



「ええと、、、聞いていません、、それに、お爺ちゃんはもうとっくに亡くなったし」



「亡くなった、、、最後に春吉と会ってからそんなに月日がたったのか、、、これだから人間は、、、、」



焔は、春樹をじっと見て、、、



「え~、、春吉亡くなったの、、、、、、、それはそうと春樹、、あの方のいる、千年前に行って、、私達と一緒に妖術を使って最後のお手伝いをするのよ、、、春吉は200年ぐらいで断念したわ」



「そうだ、、たった2回だぞ、、、あれから全然、この部屋に来なかった、、、おいらの道具は1つしか使えなかったぞ、、、それに式神すら使えないし、、、」



妖孤の幻は春樹に向かって、、、



「春吉があまりにこの部屋に来ないから、、封印を解いて、春吉を探しに、この屋敷を歩いていたら小さな男の子と会った、、、それが春樹、お前だ、、、」



「そうだよ、俺達は他の人間には見えないんだ、、春樹は見えているみたいで、それに、全然怖がらないし、、遊ぼうと言ったから、、少しだけ遊んでやったんだ、、、」



「結局、、春吉とは会えなかったわ、、、」



妖孤の幻は険しい顔で言った



「春吉は力が足らなかったんだ、、妖力の力が、、、俺達を力を出すための妖気が、、

自分でもそれがわかったんだ、、、」



春樹は何を言っているのか、わからなかった



つくも神、鶴瓶は焔に聞いた



「おい、、焔、、こいつは妖気が、強いのか、、おいらは全然わからないぞ」



「うふふ、、、凄いわよ、、、あの方と同じ、、、いや、、それ以上かも、、、春吉とは比べ物にもならないわ、、、」



春樹は、、全然わからなかった、、


「あの~、、、さっきから、何の話しをしているのかな、、、」



「もう、、、まだ、わからないの、、私達とこの部屋のあの屏風の千年扉を使って、、歴史をさかのぼって、千年前に行って、あの方を助けるのよ、、あなたのご先祖様を、、、わかったの、、、私は先読みの能力があるのよ、、これは運命なのよ」




幻はウンウンとうなずいて話した



「そうだよ、、春樹、、100年ごとの試練を乗り越えて、強くなるんだ」


「簡単だろう、おいら達と、10回クリアすればいいんだ、、、」


「そうそう、、、あの方の最後の戦いのお手伝いをして、悪者を倒すのよ、、、」



「ええと、、、そんな試練を乗り越える、力はないです、、、辞退します、、、、、じゃ、、なかった事で、、、」



春樹は部屋を出て行こうとした、、、



すると、聖霊の焔は春樹の前に立つと



「ダメ~、、、春樹、、自分に凄い妖力があるのわからないの、、ご先祖様を助けないと今のあなたも消えるわよ、、、この世界も無いかもよ、、、」



「えっ、、現に、消えていないじゃないか、、パラレルワールドみたいに別の世界の話しじゃないの、、、焔は先読みの能力があるよな、、、じゃあ、ハズレだな」



「私達もわからないわ、、でも、次の瞬間に消えているかも、、、だから、歴史が変わらない様に、、私達と一緒に行って、、、、、ちょとした事で、運命、、歴史は次々と変わるのよ、、わかったの春樹、、、」



「、、、、」



春樹は少し考えると、、、、



「わかったよ、、本当に歴史が変わるなら、やるけど、、妖術を俺が使えるのか、、」



「ええ、、まずは100年ぐらい前の世界に行って、妖術の適性をみたいわ、、妖力はあるから、大丈夫だと思うけど」



「そうと決まったら、早く行こうよ」


「春樹、、一回目の試練だ、、」






第一の試練、、100年位、前、、、





「ええと、、、どうやって100年前に行くんだよ、、、」



「春樹、、あの屏風の扉が千年扉よ、、、右側は入口、左側は出口よ、、、100年事、、試練をクリアすれば、出口から戻れるわまあ、試練が起こるのはぴったり100年じゃないけど、、」



「そうそう、、、10回繰り返せば1000年くらい前にたどり着くのさ、、、最後は春樹のご先祖様のピンチの場面にたどり着くぞ」



春樹は困った顔で、、、



「え~、、そんなに長く行ってられないよ、、俺は4月から大学に行かないといけないんだ、、、」


「大学って何だ、、、、」


「、、、、」


焔は、春樹に向かって、、、



「あっ、、春樹、大丈夫だよ、、千年扉に入っている間、この世界の時間が止まっているから、、戻って来ても一秒も経っていないよ、、、」



「そうなの、、、」



春樹は疑問に思った、、、


「ええと、焔、、千年扉に入ったらどこに現れるの、、、今年は2004年だから100年ぐらいだと、、、明治時代だ、、」



「う~ん、、、その時々で違うからわからないけど、、何か試練をやらないといけない場所に現れるわ、、試練をクリアすればまた千年扉が現れて、ここに戻れるわ、、」



「春樹、、入ればわかるよ、、、早く行こうよ、、、」


「千年扉と言っても、、これ屏風に書いてある絵だよ、、、どうやって入るんだ」


「良いから、、屏風の千年扉を触ってよ、、春樹、、入口は右の扉だからね、、、」


春樹は言われるがまま、、屏風の千年扉を触ってみた、、、


すると、春樹の体から光りが広がり、、右の千年扉が開いた


「えっ、、本当に絵の扉が開いた、、」


「楽しみだ、、今度はどんな試練なんだ」


「鶴瓶、、遊びじゃないのよ、、、早く1000年前に行ってあいつを倒さないと」


「焔、、春樹、次第だよ、、」


「幻、、わかっているわ、、」


春樹達は千年扉に入って行った、、、





100年くらい前の明治時代、、、とある場所、、、



千年扉の屏風が現れ、、その千年扉の左の出口から春樹達は出てきた、、



春樹達が出てしばらくすると千年扉の屏風は消えた、、、



そこは森の中みたいで、周りに民家など無い、、、それに辺りは薄暗かった、、、


春樹は不思議に思った、、、



「時間とかはランダムなんだ、、俺が千年扉に入ったのは、お昼前だぞ、、、それに少しだけ寒いと思ったら、吹雪いているし、雪が積もっているじゃないか」



「ええと、、、春樹ここはどこだ、、」


「わかるわけないよ、、この時代に生まれていないんだから、、、」


周りを見たが、場所を特定するものがなかった、、、


「雪が積もっているのに、、以外と平気だ」


「待って、、辺りを調べてみるわ、、、」


焔が目を閉じて、霊力を使った、、、



「春樹、、この先に村があるわ、、、人の気配も感じるし、、試練につながる情報をもらえるかも知れないわ、でも、遠いわね、、、かなり先よ、、」



「遠いのか、、、、、でも、焔、、俺達、怪しまれないか、、、こんな変なやつらを見たら警戒されるぞ、、特に鶴瓶は見た目は完全に妖怪だぞ」



「失礼ね、、、、、、あっ、春樹大丈夫だよ、、普通の人に私達の姿は見えないわよ、私達は妖術で人間には見えない様にしているわ、、他の妖怪は見えるらしいけど、それにその距離を移動するなら妖術が良いわ、、、」



春樹はそんな事より、自分の格好が気になった、、、、



「そうなの、、あっ、、、ところで俺の格好が変わっているんだけど、、、どうして、、明治時代の洋服か、、けっこう温かい格好だ、、、、ここは北国か、、」



「バカね、、それもこの時代の人に怪しまれない様に、千年扉の妖力で変えているのよ」


「そうなんだ、、、あっ、焔達は見えないと言う事は、、じゃあ全部俺が情報を聞かないといけないのか、、、」



「春樹、、、早く、、その村にいかないと、、、」



妖孤、幻は焔に話しかけた、、、



「それは、そうと、、焔、、春樹は妖術

空間の狭間を使えるのか」


「えっ、、焔、何それ、、、」


「思った所に一瞬で行けるのよ、、、」


「えっ、、魔法みたいな物か、、瞬間移動とか、、、」


「何それ、、、妖術よ、、陰陽師の、、」



「えっ、、陰陽師、、本で見たことはあるけど、平安時代の物語、現実の話なの、、作り話だと思っていたけど、、、えっ待てよ、、千年ぐらい前だと平安時代だ、、まさか、平安時代まで行くのか、、、、」



「ピンポン、、春樹、知っているじゃないか、、じゃあ話しは早いわ、、、」


「、、、本当に俺が使えるのか」


春樹は改めて焔に聞いた、、、



「ええと、、、千年前のご先祖様って、、、まさかお偉い人なの、、」


「わかっているじゃない、、、そうよ、、平安の都を騒がせている鬼退治をするのよ、、ご先祖と一緒に、、、早く強くなってね、」



「あの~、、今からご辞退します、、俺は平凡な大学生だし、、未来の全員を救う事は出来ません、、、、」


「もう、、第一試練は始まっているのよ、、春樹、逃げられないわよ、、、」



春樹はあきらめた様に、、、


「どうやって、妖術を使うんだよ」


「春樹、、妖力はあるのよ、、呪文を唱えてみて、、、」


「何て言えば良いんだよ、、、」


「妖術、、空間の狭間と言って、霊道が現れるわ、、、私の体を触れば勝手に行き先がわかるわよ、、、」


春樹は焔の肩に手を当てた、、、


「もう、、発動しなくても、俺にせいじゃ無いからな、、妖術空間の狭間、、」



春樹は呪文を唱えた、、、



春樹の体の周りに柔らかな光りが広がり

すると春樹達の前の空間に穴が開いた


「、、、、、出来たじゃない、凄いわよ、、さあ、、春樹、、中に入って」


「これは春吉も出来たぞ、、」


春樹達は穴の中に入った、、、次の瞬間、、穴が閉じて春樹達は、消えてしまった


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