愛しい君へ相談
やあ、元気にやっているかい?
先月は突然の手紙にびっくりしたことだろう。
何せ僕は、君も知っている通り、かなりの筆不精だからね。
そう言えば、もう
君とよく歩いていた、あの河川敷も河津桜は満開になり、足元を見れば菜の花も満開になっているよ。
空の青色、桜の桃色、菜の花の黄色と緑色…それらの色を鏡のように反射させる
とても心騒ぐパステルカラーが眼前に広がっているよ。
君の住んでいる
おっと、手紙の趣旨を忘れるところだった。
先日のバレンタインデーにチョコレートを貰った話は覚えているかい?
そう、女子高生さんの話だよ。
実は、ホワイトデーのお礼をしようかと思っているんだ。
まぁ、嫉妬深い君なら怒ると思うのだけれど…
すまない、この手の相談が出来そうな相手は君しか居ないんだ。
今までは意識することも無かったんだけれど…
「おはようございます!」
って、朝から声をかけられると気にもなるわけだよ。
さてさて、話が反れそうなので、軌道修正を…。
まぁ、君も知っての通り、僕は女の子の趣向や好みには疎いからね。
「適当なプレゼントを渡して、幻滅させればいいよ!」
と、イタズラっぽく答える君の顔が見えてくるけど…。
そこは、僕の顔を立てて欲しいかな。
一応プレゼント候補としては、君とよく行っていた喫茶店で、君もお気に入りだった『
さて、要件は語り終わったので、この手紙はここまでとするよ。
返事待っているよ。
愛しい君へ
変わらぬ想いと共に
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