2日目 その2


「実は、俺は医療現場で働いているんだ。」


 目の前にいる奴はそう言った。


『へぇ、そかそか。で?どうしたのよ?』


「なんだこいつ……」


『俺?俺は醤油よ。で、続きは?』


「はぁ、それで、さっき手術をしたんだ。そこで、失敗して、その手術をした人は、軽い障害が残った。手術自体は成功したんだが、神経を傷つけてしまってな。」


『死んでないなら、いんじゃね?』


「本当に、何なんだよ、こいつ。」


『だから、醤油…… おい!やめろ!醤油瓶を振ろうとするな!』


「ふふふ……」


カシャカシャカシャ


『ぎゃあああああ』


「本当に醤油なのか。」


『ああああああ、止めろぉぉぉぉ』


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る