2024年 4月 20日 17:00



 目標地点Aについた。


 しかし、思っていたことと、大きく違うことがあった。



 「たくさんの・・・ゾンビがいる?」


 ゾンビが、衰弱死していなかったのだ。


 ゾンビは、そのホームセンターなり、スーパーなりにあふれかえり、食料を食らっていた。

 まだ、生き残っていたのだ。


・・・万全の状態で。



 つまり、つまりだ。


 少数精鋭で来た加藤のチームは、圧倒的に不利というわけで。

 それに気づくのがたとえ遅れなかったとしても、多少の被害を被るのは、仕方がなかった。




「・・・・・・ごめんなさい。」


 小さく、頭を下げる加藤さん。

 暴動は起きていないようだ。


 ただ、これで食料の栽培が厳しくなった。



 さらに、一部動けなくなったり、ゾンビ化してしまった人もいたらしい。



 でも、一番の問題は、


 加藤さんだけが、ゾンビに襲われなかったという証言だ。

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