2024年 4月 12日 17:00


「というわけで、一部の外部調達班と、自衛隊から受信する班と、監視班に分かれて運営していきたいと思います。」


 そうして、私は会議をしていた。

 意外と、反発意見は出なかった。



 私は、みんなをまとめる、リーダーになった。




 まず、最初の計画は食料の確保だ。


 すぐに必要なので、スーパーなどの商品をもらおうと思う。

 でも、それだけではいつか尽きてしまう。


 水だって足りない。



 水道にはすでにゾンビのウイルスがついている可能性が高い。

 なんせ、擦りむいただけで感染するのだから。



 野菜で言えば、一番有力なのはジャガイモやトマトかな。

 育てやすくて量もとれる。


 大きいスーパーなら園芸用品もあるだろう。

 屋上を使えば、場所も日当たりも確保できる。



 なら、一番の問題は水だろう。

 スーパーの飲み物でも、いつか尽きてしまう。


 やはり、井戸でも掘るべきだろうか。


「加藤さん、そろそろ行きますよ」


 田中さんが声をかけてくれた。

 私たちは、料理をしつつ、監視の役にしている。


 まとめ役がいなくなれば、波乱が生まれるのは目に見えているからね。

 誰しも、まとめ役をやりたがっているとはかぎらない。

 

「加藤さん?」


「あ、すみません。今行きます。」


 まずは、ゾンビの監視だ。

 なにか、習性が分かるかもしれない。

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