2024年 4月 6日 5:00


「おはようございます、加藤さん。」


「おはようございます、佐々木さん。」


 なんだかんだ、挨拶があるだけで空気が軽くなった気がした。


 佐々木さんは、明るくて可愛い。

 声かけもできる優しい人という印象だ。


「おーい、鹿野さん、起きてください!」


 鹿野さんは、お姉さんという感じですごくかっこいいような印象だ。

 ちなみに、寝顔が可愛い。


 朝には弱いらしい。


「んぁ? あ、朝か…」


 か、可愛い!





 その後、避難所の出入り口に皆が集まった。


「それではこれより移動を開始する。」


 小さな拡声器のようなもので、宇津木さんが、声を出している。


「まとまっていった方が1人でも辿り着きやすいから、グループを作れ。」


 もちろん、2人と組んだ。

 何でも、そのグループで一定の間隔をあけて、同じルートを通るらしい。

 先頭で異常が起きた時は、後ろに伝えて、リスクを減らすのだとか。


 よくわからないが、ゾンビの場所を共有しろということだと理解した。


 移動が、始まる。




×+×+×+×+×




 私たちのグループは、あみだくじで、二番目になった。

 あまり、どこになっても危険度は変わらない気もするが、後ろの方が情報が多いのは確かだ。


 そう考えると、損な順番を引いてしまったかもしれない。


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