第一章 《避難所》

2024年 4月 4日 5:00


「はぁ、はぁ」


 なんとか、避難所には着いた。

 少し古そうな公民館で、所々に血がついていた。何度か戦ったのだろうか。

 回り道をしながら行ったので、もう夜が明けそうだ。

 ただ、犠牲はあった。もう、家族は私だけとなった。

 事実が飲み込めない。それでも、やはり事実は事実だ。



 この避難所でも、後数日で食べ物がなくなるそうだ。

 今や、どこでもこんな感じだろう。


 とりあえず、受け入れてもらっただけでありがたい。


 


×+×+×+×+×




 端っこで座っていると、また、避難所に人が来た。見た感じ、接触もしていないしおそらくゾンビではないだろう。


 だんだんと、この避難所に来る人も増えているようだ。 


 みんな消耗している。ゾンビに襲われたら無事では済まないかもしれない。



 少し、落ち着いてきたので、避難所の中を散策した。

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