最強龍(ドラゴン)は、幼なじみの少女勇者を陰ながら応援したい

青色絵の具

第1話最強龍(ドラゴン)転生

松山良平まつやまりょうへいは、普通の中学生だった。

勉強も運動も全て平均。


両親と妹、弟の5人家族で、仲良しな家族だった。


幼なじみには、夏目優奈なつめゆうなという女の子もいて、小さい頃はいつも一緒に遊んでいた。


流石に、中学生になってからは、遊ぶ事も、少なくなってはいたが、近所なので、時間が合えば、帰り道を一緒に歩く事も度々あった。


ここまでは、順風満帆、普通に幸せな中学生だった。


しかし、良平の人生の歯車は、突然狂う事になる。


その日も、優奈と一緒に帰る事になり、途中本屋に立ち寄って漫画を買ったり、コンビニでアイスを買って、公園で二人で食べたりしていた。


じゃあ、そろそろ家に向かうかと、くだらないお喋りをしながら歩いていると、歩道の方にトラックが突っ込んできた。


たまたま、優奈より先に気づいた良平は、無意識に、優奈を押しやった。


何故か、スローモーションに感じる。


優奈が、尻もちを着くのが見えた。


その直後、衝撃が良平を襲った。


痛みも、何も感じる事なく、一瞬で良平の人生は、終わりを告げた。









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