あんた

あんた 

 またあたしを置いて何処へ行くんよ

 

 あたしは、そうあたしはあんたの為に尽くしてきたんよ

 

 それなのに

 

 噫 再三再四  この廃した無様模様

 

 あんたがその気ならあたしは抗するは

 

 爪に入り込んだ血 あまりに滑稽でかごとがまし

 最後に発し聞こえた言葉 白々しくて馬鹿みたい ろくそねえ事ばっかつらつらと 

 

 でも、良いのよ

 あたしは未だにあんたん事紅葉慕う思いでたくさんなの。

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