ブラック・イン・ブラック

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　一週間くらい前の事なんだけど、パパとママが大喧嘩しちゃってさ。そりゃあ、もう大変だったんだ。ママが大切に育てていた観葉植物が、ぽきっと折れていた事が発端なんだけど、どうやら想像以上に可愛がってたみたいなんだな。ママはとても冷静じゃいられなくなっちゃって、パパに向かって、「どうせ、あなたの仕業でしょう。いつも余計な事ばかりして」なんて言い出しちゃったんだ。そんな事言われちゃ、パパも黙っちゃいられないわけさ。顔を真っ赤にしながら散々怒鳴り散らした後、家中の観葉植物に塩を撒き始めたんだ。塩だぜ？塩。あれには参ったね。ちなみになんだけど…その観葉植物を折った犯人さ、実は…僕なんだ。もちろん、わざとじゃないんだぜ。絶対にパパとママには言わないでくれよな。約束だぜ。…え？どうして、こんな話を君にするのかって？それは、凄く簡単な話なんだ。君が僕の友達だからだよ。君は僕の話を信じてくれるし、共感してくれる。そして、笑顔で僕の話を聞いてくれる。だから僕もこの話をするんだ。秘密の共有ってやつさ。そうじゃなくちゃ、こんな話とてもできないよ。君は僕の最高の友達なんだ。今までも、そして、これからもずっとね。