ロリコンおじさんとデート

これっていわゆるデートってやつじゃないか!冷静になり気づくでも男と男だからデートじゃないんじゃないかと考えれば考えるほど、頭が混乱する。


「リーコちゃん、何悩んでんの?」


チホちゃんだった、この子なら恋愛経験も豊富っぽいしきっと何かしらの策は考えてくれるはず。


「今度さ、前言ってたメールの人と外で遊ぶ事になったんだよね。それでどこ行ったらいいんだろうとか、車なのか電車なのかとか色々気になっちゃって。」


「ふーん、まだ何にも決まってない感じなんだ。じゃぁさチホがとっておきの場所教えてあげるね!」


さすがチホちゃん、俺より若いのに恋愛に関するエトセトラが分かっている。


「予算とか、どこ行きたいとかにもよるけど間違いなく外さない場所あるから、そこを軸に考えたら?何でも相手任せじゃなくて、提案するってのも大事なんだから!」


「けど自信ないしさ、全部チホちゃんに頼ろうと思ってたんだけど。」


俺はセンスのあるチホちゃんに任せたら、間違いないと思い、全て一任するつもりでいた


「えー!何それ〜ドン引き。一体誰の為のデートなの!?なんで無関係のチホがアンタらのプラン考えないといけないの!?否定されたくないとか、キモイって思われたくない思いが先行しすぎて、意味わかんない事してるよ?」


それもそうだ、だが俺はセンスが無い人間だ。確実にミサキさんを喜ばすためにはチホちゃんに頼るしかないんだ。俺はダメだ…


「相手のことを一番知ってるのって、リコちゃんでしょ?だったら自分の感覚とか直感みたいなやつをさ、たまには信じてもいいんじゃない?」


「けど、センスが無いから気を使わせるかもしれないし…」


「大丈夫。私がアドバイスするってポジションではサポートするよ、けど大元はリコちゃんが考えた方がいいと思うよ。そっちの方がさ、変なプランでも自分で考えたから思い入れも強くなると思うし、何より気持ちがこもってる!分かるから、一生懸命考えたって。」


「そうだな、じゃぁ頑張って自分で練ってみるよ。ショッピングモールとかでいいかな?」


「学生じゃないんだから!もって捻って捻って!センスがないってより、常識が無い人になるよ。映画を見るためにショッピングモールならいいけどさ、一日ずっとモールはちょっとね」


「難しいなぁ…」

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