ロリコンおじさん美女と会う
深く深呼吸。息を吸う、今日はメル友の子が店に来る日なのでいつも以上に身なりを整え今か今かと待ち焦がれている所。
いつもはこんな入念に準備しないのに、どうしてだろう想像以上に緊張する。
「落ち着きなって、まだ時間あるよ〜そんなソワソワしてたら心臓持たないよ。」
テルミさんに諭されるも、俺の心臓は落ち着くことなく動きっぱなしだった。たとえ男でも、あの美女に会えるってなったら誰でも、ド緊張するに決まってる。
「あと、1時間…うぁぁぁ」
「深呼吸よ、深呼吸。」
テルミさんの声も耳に入らない。俺は女の子の耐性は無くても女装男子の耐性は着いたと思ってたのに、世の中にはまだまだ高レベルな美女が存在するものだ。
1時間はあっという間に過ぎ、いよいよミサキさん来店の時間になった。
「大丈夫よ、私もいるし。いい雰囲気になったら離脱するから安心してー」
「ありがとうございます〜」
店の扉が開いた、扉を見ると。そこにはふわふわのスカートを履いたお姫様の様な美女がいた。おそらくその場にいた全員の目を釘付けにするほどだった、こんな美女が俺目当てで来てくれるなんて。
俺は舞い上がりながら、ミサキさんを迎えに行った。緊張して両手両足が同時に出てたと思う。彼女は俺に向かって手を振ってくれた、その姿はまるで女神。
いつもはスムーズに事が運べるはずなのに、緊張からか思うように出来ない。そんな中彼女は嫌な顔一つせずニコニコ微笑みかけてくれた。
「えっと、へへっ。直接喋るのとメールで喋るのってなんか違いますよね。」
「そうですねぇ、急に押しかけてごめんなさい。」
「いやいや、そんな事無いですよ。いっつもヘルプとかが多いんで。」
しまったどうしても、自虐ばかりになってしまう。気を使わせてしまうじゃないか。
「こんなに可愛いのに!?みんなもったいないですよぉ」
「可愛いってそんな、ありがとうございます」
素直に褒められるのはやっぱり嬉しいな、何よりミサキさん可愛いし。
「ささっ、お二人何飲むよあと、私を忘れてもらったら困るよ」
「そういえばテルミさんとミサキさんはどんな関係なんですか?」
「それはねぇ」
「話したら長くなりますよぉ」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます