VRMMOで友達作り〜ボクは男の子なのですぅっ!!〜

ましろ

プロローグ

 「「誕生日おめでとう、ハル」ちゃんっ!!」


 先月入学した高校へ向かうボクに、そう声をかけてきたのは、幼馴染の二人。呼び捨てでボクを呼んだのが、口元のほくろとゆるふわウェーブのかかった肩下まで伸びた黒髪が、落ち着いた雰囲気を醸し出す一つ年上の藤堂 風香。ちゃん付けで呼んでくるのが、左目の泣きぼくろに腰程まである黒髪の長いポニテが似合う、活発的なイメージを持つの同い年の藤堂 亜耶。二人とも身長160㎝前後の姉妹である。

 

「ふう姉、あーちゃん!ありがとなのですっ!!」


 返事をするのはボク、紺野 遥。身長143㎝、白髪のショートボブ、ぱっちりと開いた綺麗な紅い瞳に、小さな鼻。ぷっくりとしたピンク色の唇。小学校高学年くらいの容姿。――白髪紅眼をアルビノっていうらしいのです。誰が見ても美少女…

 

「あーちゃん、ボクのことちゃん付けはやめて欲しいって何度も言ってるのですっ!ボクは男の子なのですぅっ!!」


 美少女と見まごうほどの美少年であった。

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