思考のドラッグ

 なろう系を読んでしまう方の意見を中々お目にかかれないのでとても貴重な意見です。
 なろう読者の根底にある考え方とか、つまらないのに人気である理由とそして実は存在していたテーマ性だとか、考察の域を出ないのですがいろいろ納得出来る説得力があります。
 ずっと思っていた「思考を停止させて読める」とか「インスタント的に読みたい」とか小説を読むというまあまあ頭と行動力を使う動作に矛盾した意味不明な事を言っている人達の本当の意味も察することが出来ました。

 本編では宗教で例えていましたが、他のレビューでも書かれていたある種の薬に近い気がしました。常人が飲むと副反応が発生して最悪死ぬ可能性がある。
 病名も無い心の病を持った人が飲む物。
 それは、病んでたら欲しがる人もいるわ。
 そして健常者は確かになろう系を読む意味は無い。

 本編ではもっと厳しい例えが出て来ますが、これから小説家を目指す為になろう系を書かなければならない苦行を強いられる人は是非読んでおく事をオススメします。
 読者の人達も大変なんですね。 

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