第10話 2月9日 QAL雪像前で4時間半頑張りました

 冬の北海道は久しぶりです。寒いのが大の苦手の私ですが、寝台特急北斗星やトワイライトエクスプレス、寝台付きの夜行急行はまなすが走っていたときは、寒さもなんのその、それらに乗るために、冬でも北海道に来ました。


 鉄道絡みではない純粋(?)な目的で冬の北海道に来たのは、まだスキーをやっていた約30年前以来でしょうか。キロロや札幌国際に来た記憶があります。


 さて、飛行機は無事飛び、新千歳空港からエアポート快速に乗り、14時頃に私は札幌駅に着きました。やはり寒く、小雪が舞っていましたが、耐寒性のない私でも耐えられないほどではありません。


 さて、すぐに雪まつり会場に行こうかと思ったのですが、その前に駅のベンチに座り情報収集を。


 あ、ロジャーとアダムが雪まつりの雪像に来ている!もう昨晩のうちに来たのですね。


 ブライアンは?と思ったら恒例のトレーニングの様子をほんの少し前の時間にインスタ投稿していました。


 ブライアンの投稿はいつもリアルタイムかはもちろんわかりません。「トラブル防止のためにはSNSは予約投稿が鉄則」と「推しの子」で有馬かなちゃんが言っていました。


 ブライアンもそこはしっかりお考えでしょう。ただ、トレーニングの様子はそんなに時間をずらす必要は考えられません。


 とすると、まだブライアンはホテルにいる?雪像にもし今日来るとしても、ライトアップされる17時以降ではないか?雪まつり会場にはその頃行けばよいのではないか?悩みました。


 ホテルでいったん休憩するか、どこかで大好きな味噌ラーメンでも食べるかと思ったのですが、まだチェックインの時間ではないし、もしかしたらということもあります。


 なので、自販機で買ったサンドイッチ(サンドイッチの自販機は初めて見ました)をベンチで食べ、新千歳空港到着時に考えた通り、すぐに雪まつり会場に向かうことにしました。


 地下鉄南北線で大通駅に着き、駅構内図と雪まつり会場の地図を見比べたら、2番出口が雪像に近そうです。


 出口を上がったら、すぐ左にお目当ての雪像がありました。探す必要が全くなかったのは助かりました。


 雪像、やはり感動です。みなさんにとってもそうだと思いますが、QUEENのクレストは私にとってとても大切なものです。それがフランク君と共に目の前にある。感無量です。


 驚いたのは、QUEENの曲が流れるのはライトアップの時かと思っていたのですが、曲はずっと流れていました。着いたときはTHE SHOW MUST GO ONだったかな。


 もちろん雪像を見ているのはQUEEN、QALファンだけではありません。ただ、聞こえて来る会話からは、QUEENの認知度の高さが伺えます。嬉しいことです。


 それから4時間半、頑張りました。時々売店でおでんやビール、ホタテのクリームスープ、ホットミルクを買って、休憩所で暖を取りました。


 休憩所でも雪像が見える場所にいました。なので、ブライアンが雪像のことを投稿しても、ご本人は来ていないと信じることができました。(※あくまでも私の感想です。完全お忍びなら気付かれなかったかもしれません。)


 17時からのライトアップは素晴らしいかったです。WWRYとWATC、光もよくマッチしていました。やはり盛り上がる曲です。


 2024年の札幌でこんな体験ができるとは!ファンになりたての48年前の私に話しても、信じてくれないでしょうね。


 夜も更けてきました。足元はガチガチに氷っています。私がスタッフなら「ころんで怪我したら大変だから行ってくれるな」と進言する。そんな気持ちになってきました。


 それでも、「私が帰った直後にブライアンが来たら」という思いが頭を離れず、あと少し、あと少しと居続けました。


 それでも、これ以上ここにいたら明日のライブ本番に差し支えるとの理性がやっと働き、19時半に会場を離れました。


 4時間半。それでも悔いはありません。ブライアンのために頑張った(ご本人にとってはご迷惑かもしれませんが)ことは、私にとって大切な「勲章」になりました。


 もちろんあきらめきれてはいないので、明日(10日)、あさっても雪像を見に来ます。できれば好きなアニメの雪像も見たいです。


 さあ、明日はいよいよライブ本番です。GLAYさんの演奏も楽しみです。


 


 

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