弁当を開くもうれし花のかげ

【読み】

べんたうをひらくもうれしはなのかげ


【季語】

花のかげ(花の陰)〈春〉


【大意】

(サクラの)花の木陰に弁当を開くのも嬉しいことである。


【付記】

日常的に「弁当を開く」という人はめったにあるまい。しかしわたしは、「弁当をたべる」や「弁当を喰う」よりも「開く」が良いと思っている。そのような名詞と動詞の結びつきに着目した専門用語があったと思うが、名は覚えていない。名は覚えていないが、わたしが常に意識していることである。


【例句】

花の陰あかの他人はなかりけり 一茶

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