24.見てる世界が違う人

 先輩に先日友人を紹介してもらった。なんかノリでやって、ノリでLINE交換して、ノリでお話した。ノリノリでやってたのに、中身の対応は冷たくて「あ、自分ってこんな人なんだな」って。向こうもその気はなくて、結局私からの一方的なLINEの方が多かった。

 とりあえず会ってみよってLINEを送ったのに。

 先輩に教えてもらった人は、本当にぜんぜん良い人で。最近ハマったアニメとか、Youtube何見てる? とか、そう言うのをキラキラした言葉で語っていた。「このアニメのオープニングが好きで、CDも買っちゃったんですよね」なんて。

 だから、余計怖くなった。私はそういう目線で見てないから。どうしても、お話の作り、構成、どこが面白いか、どう魅せるかを考えてしまう。そんな穿った見方は、作品にとって不誠実でいやらしいことを私は知ってる。


 て、この方、普通に良い人じゃないですか、先輩。

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