友達に恋愛相談を受けたとある日の日常

ピピ

第1話

それはとある日の昼下がり


A君「俺、、、俺、この戦い(テスト)が終わったらあの子に告白するんだ!」


B君「おー頑張れよー」


C君「あ、割り箸割るの失敗した、、、」


B君「おーどんまい」


A君「いや、、、ちょっ、もう少し俺の話に耳を傾けて!」


 そう言って顔を両手で覆って泣き出したコイツはA君(仮名)。そして割り箸を割るのに失敗した男はC君(仮名)。そしてこの話の司会を勤めている俺のことはまぁB君(仮名)とでも呼んでくれ。


 さて、なぜ今の状況になったかというと、、、実は俺もよくわからない。


 ただ、いつものように昼飯を一緒に食おうと誘われ、購買で買ったメロンパンと焼きそばパンを抱えてA君についてって昼飯にありつこうとしたら唐突に死亡フラグ建てられたんだけど。どう思う?


 俺は特に。ただ、、、戦うような事って近頃あったか?と思ったぐらいだ。


C君「で?いきなりどうしたんや」


A君「おお、切り替えが早いことで、、、」


B君「(もぐもぐ)」←咀嚼音


A君「B君も聞いてくれ!」


B君「(もぐもぐ)」(グッ)←goodポーズ


C君「早よ話ぃ」


A君「う、ウッス」


 また割り箸綺麗に割れなかったの苛ついてんだろうな、、、。


A君「実は、、、カクガクシカジカあって、、、」←ご想像にお任せします


B君&C君

「「ふーん」」


A君「もうちょいいい反応ちょうだい!」


B君「はは、ごめーん」


C君「めっちゃ棒読みやん」


A君「でもそんなノリツッコミが僕は好き!」


B君「お前僕っ子だっけ?」


C君「こんなとこで天然発揮しなくてもええんやで」


A君「凄い、、、俺の告白の件について一瞬で忘れ去られている」


B君「ははは、はは、ゴホッゴホッ、ヤベッ」


C君「どこにツボったんやコイツ」


A君「真顔で笑って、、、コイツ、出来る!」


C君「何が、出来る!やねん」


B君「はは、ゴホッ」


 エンドレス。ヤバいこのままだと収拾がつかない、何が原因だ?昼飯か。

 深呼吸深呼吸。スーハー。よし、思ったより早く落ち着いた。


B君「で、告白するのか?」


A君「え?あ、う~ん、、、」


C君「なんやさっきの勢いはどこ行ったんや」


A君「いや~実は自信が無くなってきて、、、」


C君「ふーん」


B君「青春してんなぁ」


A君「なんか(二人のノリの)温度差激しくて風邪ひきそう」


B君「その時はお見舞い行くよ」


C君「学校の宿題持ってな」


A君「あ、あー二人のお陰で元気出たな~」


 どんだけ宿題嫌なんだろ、、、。


C君「ソイツのこと、、、好きなんやろ?」


A君「うん」


 珍しく真面目な顔をしている二人。←失礼


C君「ほんなら告白したらええんちゃうん?」


A君「そう、かな」


C君「そうや、告白するんは個人の自由や」


 確かに、、、。


C君「まぁ振るのも自由やけど」


A君「そ、そうだな」


 A君の顔はひきつっていた。


B君「仮にだけど振られたらどうする」


A君「え、数日間まともに話せなくなりそう」


C君「なんや辛気くさい。そん時は一緒にカラオケでも思いっきり歌おうや」


A君「なんかC君が優しい!」


C君「失礼な響きやな」


B君「www」


 もしそうなったら俺もその時はカラオケ一緒に行ってもいいのかな?


A君「というかなんで俺が振られる前提なの、、、」


B君「現実は厳しいから」


C君「最悪を想定した方が良いやろ」


A君「それもそっか~。いやでも応援ぐらいして!」


B君「おーファイトー」


C君「一発!」


A君「微妙にぐだぐだ!」


C君「まぁまぁ、とりあえず気張って行きや」


B君「えいえい、おー」


A君「う゛ぅ、ありがとう!」


 泣いてる、、、涙もろすぎじゃね?


C君「まぁその前に戦い(テスト)があるけどな」


A君「(グシャッ)」←崩れ落ちた音


B君「(もぐもぐ)」


 なんか大変そうだな。


 とまぁこれが俺の日常の1コマ。暇潰しぐらいになったらいいと思う。

 

 また暇があれば司会をしよう。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る