第8話 ホームスチール
昔、硬式野球部に在籍していました。
私は脚があまり速くないし、盗塁するセンスはありませんでした。
でも私は生涯で一度だけホームスチールを試みたことがあります。
野球を知っている方ならわかるかと思いますが、ワインドアップが得意な投手は、ランナー3塁の時に、しばしばワインドアップで投げることがあります。
前提としてタイミング的にホームスチールはできないと確信しているからです。
ある試合、ツーアウトで私は3塁上にいました。
投手が振りかぶって投げ捕手が取るまでのタイミングを数球観察しました。
その投手は大きくゆっくり手を振り上げて投げるので、思いのほか時間がかかっていました。ホームスチールなんて考えてもいません。
私は突然閃きました。(このタイミングなら行けるかもしれない)
この時、自分の脚が遅いことは完全に忘れていました。ただし試合展開は考慮していたと思います。(おそらくリードしていた)
そして…… 次の投球で私は猛然とダッシュしました。ベンチも敵も驚いたことでしょう。たぶんベンチは、
「あのバカ、血迷ったか!」
と思ったに違いありません。
……そして、ホームベース寸前で……
私的にはタイミングはセーフだったと思います。
しかし結果は、三振かファールでした。私の勇断(もしくは無謀な行為)は実現しなかったのです。
でももしアウトでも、監督たちに叱られたとしても、自分で決めて、自分で挑戦して良かったと思っています。野球はチームプレーですので推奨はしませんが。
人生、どこかのタイミングでこういうことがやってきます。
恋愛もそうですし、仕事などのチャンスを掴むのもそうです。
(恋愛については何度もコケてます( ;∀;)ので ”なんも言えねー” ですが)
当然、状況を良くわきまえて人に迷惑をかけないようにリスクや確率を見定めることは必要ですが、自分で決めて機会を逃さずチャレンジすることはとても大切だと思うのです。
小説の投稿や応募も同じようなものかもしれません。下手でも何でも自分で自分のやることを応援すればいいんです。(と今、自分に言い聞かせています)
(無謀な投稿で無いことを祈って)
ではまた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます