第6話


「ふざけんなよ、テメェ」


 暗闇の中で、声がこだまする。

 今度は、いつの記憶?


 視界が一瞬真っ白になり、次に倒れた机が写る。あぁ、あの日か。

 私は、よく自分がいじめられている時の夢をみる。

 でも、大抵は冷めるまで時間がかかる。


 そういう時は、自殺をするのが一番だ。


 窓の外に出て、落ちる。

 すると、夢なんて一瞬で覚める。

 ほら、視界が白くなってきた。

 それに思考もぼやけてきた。


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