素敵な最後を迎えるために!

ぺぺろんちぃの

第1話 異世界転生!え?あなたの運命は決まっています⁉

 私は転生したようだ。

 いや、すでに出来上がっている肉体の中に意識だけ入った形なので、厳密に言えば「転生」ではないのかもしれないが……

 まあ、兎も角私は転生したのだ!


 死因については今から話すことに関係ないから、勝手に妄想してほしい。

「ご想像にお任せします」というやつだ。


 残念ながら転生した時のことはあまり覚えていないのだが、わかっていることが少

 しある。

 どうやら、転生先は前の世界のゲームのキャラクターであり、19歳の時に主人公

 によって殺害されることが決定していること。

 そして、私の人生がそのキャラクターに反映されるということ。

 最後に、現世でのそのキャラクターの評価が高くなれば、死後再度マトモな転生を

 させてくれることだ。


 何の目的でこんなことをしてるのか全く分からないし、歯向かったところでどうにかできるわけでもないだろう。というか運命から逃れたい!という話をしたいのではない。


 私が言いたいこと、それは

「リアル悪役RP(゚∀゚)キタコレ!!」である。


 読者諸君がどうかは分からないが私は「悪役」が好きだ。

 味方や主人公よりも好きだ。

 自分だけの正義のために孤独に戦う悪役も、下らないと言われようが己が欲望のため戦う悪役も、裏切り者の誹りを受けようとも大切なもののため戦う悪役も、筋が通っているならすべてが魅力的に思える‼嗚呼!笑みが溢れてしまう‼︎


「おいガキ!なぁにニヤニヤしてやがる!!気色悪いな!!ぶち殺すぞ!!」


 おっと、殴られてしまったな…

 この環境が悪役の歪んだ信念の土壌となっていくのだ……

 違法奴隷としての悲惨な過去…うん!いいバックストーリーだ!


 さあ、どんな悪役になろうかな……

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