シスター




「初めまして中里真弘様。私は教会から派遣されてきたシスターのユキムラ・オークスキーと申します。突然の来訪に困惑されていることでしょう。ですが事態は一刻を争うのです。実は教会の調査で真弘様のお身体には極めて悪質な悪魔が宿っていることが判明しました。これは大変由々しき事態でして直ぐにでも真弘様の内に住まう悪魔を浄化しなくてはなりません。その浄化作業を行う専属シスターとしてこの度、私が派遣されてきました。というわけでコチラの契約書にサインお願いします」


「どう考えても怪しい宗教の勧誘じゃねー、カッ!」



バタンッ!



俺は勢いよく扉を閉めた。


初めに言っとくとチャンネルは変わってません。そのままです。どうぞそのままお楽しみください。


未知との遭遇を果たして途方に暮れていた我々。エイリアンの対処に困りどうしたもんか、っていうかあの部屋に灯多理ちゃん潜んでるはずなんだけどエイリアンに喰われたりとかしてない?大丈夫?と悩んでいた。そんな時に我が中里家ダンジョンに本日三度目のチャイムの音が響き渡る。どうやらまたも来訪者が訪れたらしい。


もうここまで来たら何が出ても驚かない。というか「もう好きにやってよー」と半分投げやりになりながらも4人で来訪者を出迎えることにした。コチラのパーティーメンバーには制御不能なバーサーカーとプレデター。それにいざ逃げる時に役立つかは分からない囮役も居る。正直、不安しかないが何とかなるだろう(前向き思考)。


で、玄関を開けたらコレよ。


修道服を着た金髪碧眼爆乳シスターが宗教勧誘してきたってわけよ。ダメだ。まったく理解が追いつかない。もう真弘くん何も分かんないよ。



「また、女……」


「真弘、今の女は誰かな?」


「待って。2人とも落ち着いて。今のはホント知らない人。初対面。初めましてって言ってたじゃん?今度は本当に知らない人だから!」



殺気立つ美希と詩良先輩。弁明するが信じて貰えた雰囲気は無い。分かるけどさ。俺が信用無いの分かるけどさ。ホントに今のシスターは知らない人。だって。なんかあったら絶対覚えてそうなおっぱいしてたもん。あんな爆乳シスターとなんかあったら絶対胸に刻むもん。イカくさいの胸にぶちまけるもん。いやでも俺どっちかって言うと小さい方が好きだし。でもほら大っきかったらぶちまけるのはマナーかなってところはあるじゃん?



「まあ、真弘くん小さいおっぱいの方が良いみたいだからね。「大きいのは大きいで悪くないけど、小さい方が非合法感あって数倍興奮する」って言っていたね。今の人は真弘くんの好みでは無いから関係ないんじゃないかな?」



恐らく栄養不足で発育が悪く貧相な身体付きの波子がフォローするフリして余計なことを言う。うん。ホントに余計なこと言う。黙ってて。



「それはあるね」



うんうん、と。胸にだけ栄養が行ってない詩良先輩が同意する。俺の癖をバラさないで。



「…………」



無言で俺を殴ってくるムチムチボディの美希。痛い痛い痛い。昔はツルペタで小さくて可愛かった美希だか、何が原因かここ数年で急成長を果たして全体的にムチムチになってしまっている。なんでこんなに育ってしまったのか謎だ(すっとぼけ)。


でも、まぁ、ツルペタボディだった美希をムチムチボディにした……ここまで育てたのは自分なんだと思うと背徳的な優越感が湧いてくるから、なんやかんやで美希にはめちゃくちゃ興奮したりする。なるほどこれが幼なじみの強み。


何んしてもこれだけは言っとく俺はロリコンじゃない。大きいのも嫌いじゃないが小さい方がより興奮するだけの健全な男子です。ロリコンちゃうからな?



「真弘くんってやたらと胸に擦り付けてぶっかけてくるよね」


「それはあるね」


「……真弘は挟まれる方が好き」


「そうなのかい?僕のでは挟めないから、それは知らなかったね……」


「……本当に?」


「本当。挟め無いオマエらは知らないだけ」


「……だらしないだけの身体の癖に偉そ」


「負け犬の遠吠え」


「実際はどうかしらね」


「大きい方が効率よく搾り取れる」


「効率なんていらないよ。長く時間をかけてじっくりたくさん搾り取る方がいいね」



とにかくいっぱい出せ派の美希とじっくり溜め込んでから出せ派の詩良先輩。わぁ、バチバチだぁ。こわひ……がくぶる。ちなみに俺は気持ちよかったら何でもいい派である(バカ)。



「どの道、大きい方がいい」


「真弘は小さい方が興奮するよ」


「そんなことない」


「時間も忘れてずっと舐めてるよ」


「挟めないから、もどかしいだけ」


「つまり真弘くんが胸に執着するのは挟めたいという欲望故の行為ということになると。そこら辺どうなんだい真弘くん?」



急に話を俺に振る波子。余計なことしないで。



「……言わぬ!」


「言え」


「言って」


「白状しなよ。逃げ場ないよ?」



俺氏の癖を巡ってずいずい責めよってくる関係あり経験者各員。あかん。どっちについても角が立つし、どっちも両方と言おうものなら全員から反感を買うパターン。八方塞がりでは?



気圧され後ずさる。



ふにょんっ。



……へ?


なんか後ろに下がったら背中に特大の柔らかい感触が……。



「それでは実際にどうなのか試してみることに致しましょう!」



振り返るといつの間にやら俺の背後にインチキ勧誘シスターおった。



ホラーかな?











ーーーーーーーーー


【脳内会議】


理性「突然のシスターは流石に無茶がある」

確固たる意思「金髪碧眼爆乳シスターは必要!」

理性「いやでも」

確固たる意思「シスターは必要!」

理性「だから」

確固たる意思「シスターは必要!」

提督「許可する」

理性「提督!?しかしですね……」

提督「シスターは嫌いかね?」

理性「シスター好きです」

提督「ならば?」


「「「シスターは必要!」」」




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