第37話 もう1人の合格者

第37話 もう1人の合格者


アルフレッド『ほうほう…あの嬢ちゃん少し常識が外れておるのう』

コルンピル『僕は、まだしも他の教師である皆さんも感知が全く機能して無いなんて…パメラさんは一体何者?』

シオニア『なるほど、確かにライルさんが選ぶだけの逸材です。』


アドルフィン『俺は、はなから2人の嬢ちゃんには期待してたからな…』

彼の名は、アドルフィン・スロウファウル森緑大陸・人間界に三つ存在する魔導国の一つである。

魔導国アストラルの、教師だ中でも魔導国アストラルの名は森緑大陸・人間界の皇帝となる者がその名を、受け継ぐ『アストラル』にちなんで名付けられた魔導国らしい…

その為か、魔導国オスマーズ・魔導国セルスピアと比べて優秀な者が多いようだ


アドルフィン『だが…長い教師経験を持つ私でも、これ程の魔力量と質を持つ者は初めて見る』

アドルフィン『まだ、魔力操作が上手く出来ていないのが可愛いものだよ…』

ダルベイク『王族のお嬢さんは、まだ一年でありながら応用術の一つである「交換魔法」をやってのけた。』

ダルベイク『これは、十分な合格点だおめでとう』

ダルベイク『そしてそこの、珍しい髪を持つお嬢さん…』

ダルベイク『君は、一年で将軍でも扱える者が限られる「回復術」の質を越えている』

ダルベイク『魔法術を扱いながら魔力操作は、まだ出来ていなかったが戦いの中で敢えて自分の魔力量を周囲に解き放ち敵を撹乱させる戦法は、存在する…』

ダルベイク『一瞬それを、お嬢さんが行ったと思ったなハッハッハッ!』

シェザード『それでは、パメラさんは…』


ダルベイク『文句無しの合格だ。てかっライルに合格以外出すなと言われている。全くだ』

シェザード『それでは、残りの者も審査致しましょうか』

アルフレッド『ほっほっほ、お嬢さんらの審査の後では見劣りしますがね』


その後は、次々と審査基準に満たない入門者達が居たが

1人だけ、私達とは違う観点で教師達を驚かせる入門者が現れた

その入門者の名は、

シドルク・アルス・サージアーツ

魔導国アストラルの入門者である

彼は、希少属性である闇属性を持ち一年で紋章術を扱えたためである


ダルベイク『今年は、3人か…』

アルフレッド『5人とは、思っていましたがわしも、なまりましたな』

シオニア『見劣りは、ほとんどですがこんなものでしょう』


シェザード『以上3人の者達には、一年で間違い無く最有力候補となる者だろう自分の成績を誇ってから学園を生き抜いて欲しい』

シェザード(今年は、主導国ソルティシアの魔導学園の入門者達は、全滅つまり全員落門されたと聞く何処まで名門=難関だろうか…)

シェザード(この子達は、間違い無く次世代を担う者達になるだろう)

シェザード(先が楽しみだよ)

シェザード『では、コルンピル解散の挨拶を…』

コルンピル『はい、これで合同実技試験を終わります。各自馬車を用意いたしておりますのでそちらで、お帰り下さい』


こうして合同実技試験を、終えた

あの後、教師達とお話をしたが皆さん本当に優しい方達だった

私は、シェルピーさんと馬車に乗ろうとしたが後ろから声を掛けられる

そうもう1人の合格者シドルク君だ

シドルク『すいません…』

シドルク『自分と同じ最有力候補に、なる者は正直…他に居ないと思っておりました。』

シドルク『ですが、オスマーズの特別入門者はそれをゆうに越えた』

シドルク『僕は、いつか一級を自力で出ます』

シドルク『貴方様を越えられる様に…』

シドルク『その時が来たら、もう一度会って貰えますか?』

私の答えはこうだ


パメラ『はい』

シェルピー『王族に嘘はつかないで下さいね』


こうして、シドルク君と別れを告げる

帰るまでの間に疲れが出たのか、安心したのか私とシェルピーさんは眠りについていた

シェザード『本当に面白い子だ』

ダルベイク『あんな子ソルティシアにも、欲しいよ…まったく』

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