第27話 王都と冒険者ギルド

 あれから特に何もなく進んでいる。


 強いて挙げるならば王都について商人のマイクから王都の情報を教えてもらった事位だ。


 それにしても馬車はもの凄くお尻が痛いな。


 特に段差があると特にだな。


 王都が近いなら道の整備とかすればいいのにと思ったが、魔物や盗賊がいるせいでなかなかうまくいかないそうだと、マイクから教えてもらった。


 まあいいか、そんな事。


 そんな事よりも、何年か前に王都近辺の森で龍が現れて結界を張って飛び立ってい行ったらしいんだけど、それってあの時のことか?


 あの時のことって王都と近いってことは、かなりやばかったんだ。


 進化している時とか俺はどうなってるか知らないから分からないけど、無防備になっていたと思うから、結界を張ってくれた龍に感謝だな。


 勇者の事はあまり分からなかった。


 まあ一介の商人が分かる訳ないか。


 そうこうしているうちに王都の門が見えてきた。


 並んでいる列に並び、数十分位して俺たちの番になった。


 王都に入るには身分証と通行税が必要らしいが、ない場合は多めにお金を払えば仮身分証画貰えるそうだ。


 期限が1週間と短いが、冒険者ギルドや商人ギルド等に登録して、門まで仮身分証を持ってくれば多めに払った分の半分は戻ってくるそうだ。


 まぁ、期限が切れて冒険者ギルド等にも登録していなければ、奴隷落ちになるのはさすが異世界だと思った。


 無事、王都に入った俺はマイクと別れ、冒険者ギルドに早速向かった。


 どこにどんな魔物がいるのか知りたいし、ランクが上がれば情報も入ってくるだろう。


 それにテンプレって起きるのかな?


 少しワクワクした感じで向かっていった。


 数分後


 おお~、これが冒険者ギルドか。


 3階建ての建物に冒険者ギルドと書かれた看板、扉はウエスタン扉。


 ラノベとかのまんまじゃないか。


 扉をくぐると酒を飲んでいる人や仲間と話しているドワーフやエルフ、依頼書がはってあるボードに集まっている子供達とかなり賑わっていた。


 登録はっと、ここか。


 テンプレは意外とないもんだと思いつつ、冒険者登録用と書かれた看板のあるカウンターに進んだ。


 冒険者ギルドの登録は意外と簡単に終わった。


 銅貨5枚と書類に戦闘方法の記入、冒険者ギルドの説明、試験を受けるか聞かれただけだった。


 簡単なのは、試験を受けて良かったら上のランクから始められるから大抵の人は受けるし、その試験で良い結果を出せば他のパーティやクランに勧誘されていろいろ教えてくれるそうだ。


 試験内容は冒険者と模擬戦をすることだ。


 Eランクの冒険者から初めて、引き分けもしくは負けるまでしてランクが決まるそうだ。


 今いるここにいる冒険者でランクが高いのはAランク冒険者な為、最高でAランクまで上がれるかもね、と言われた。


 Aランク冒険者と戦えるのかと思い、受付にいた人に連れられて訓練所に向かった。

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