第20話 ダンジョン4

 悪鬼と俺の拳がぶつかり合う。


 俺のダメージは少ないが、悪鬼は腕が吹き飛んだ。


 よし、これならあまりダメージを喰らわずに攻撃を受け流せる。


 今がチャンスと思い、追撃をした。


 腕を多くした事で悪鬼を翻弄出来ている様で、どんどんダメージを与えていっている。


 この調子と思っていたが、悪鬼がどんどん攻撃をさばいている様になっている感じがした。


 ああ、確か戦闘学習のスキルがあったな。


 だから早めに倒したかったのに。


 このままいくと負けるな、これは。


 何となく魔法は使わずに勝ちたいと思っていたが、使うしかないか。


 思考加速や並列思考を使い、魔法を構築する。


 まずは俺の有利な環境にするか。


 周囲を水で覆いつくした。


 悪鬼はいきなり周りが水で一杯になった事に驚いたのかパニックになっている。


 俺はさらに魔法を使った。


 周りの水で悪鬼を縛り付け、水の刃で斬り刻んだ。


 水が赤く染まり、悪鬼の動きが止まった。


 近接戦では本当に負けそうだった、強敵だったよ。


 そう思い、悪鬼を食べた。


 魔法は強力だな、だが戦闘学習を獲得したから近接戦も上手くいきそうだな。


 92階には吹雪が吹いていた。


 そこには一匹の狼がたたずんでいた。


 フェンリルか、氷系は耐性があるがどんな感じ何だろう。


 火系の魔物に変身し、轟炎魔法を放った。


 多少の抵抗があったが、フェンリルに直撃した。


 ええぇ、そんなに喰らうもんなのか?


 鑑定してみると、魔防力がそこまで高くなかった。


 悪鬼と比べると弱いな。


 まぁ、敏捷力がかなり高く、高速で動いて仕留めるタイプなんだろう。


 もうこのまま仕留めるか。


 そう思い、再度魔法を放った。


 ふぅ、原形をとどめてくれて良かったよ。


 早速頂きますかと、神速?


 わーお、このスキルを使われていたら負けていたよ。


 ほとんど光速で動けるってチートやん。


 ここからは速攻で倒した方がいいのか?


 そうしようか。


 93階では大きな樹が立っていた。


 セフィロトの樹だと。


 高速再生持ちで耐久も高い、かなり時間がかかりそうだな。


 魔法やスキルを使い攻めるが、すぐに回復してなかなかダメージを与えられない。


 魔法やスキルのLevelが上がっているので、これはチャンスとばかりに使いまくった。


 戦闘学習のおかげか、かなり戦闘が上手くなった気がする。


 そうこうする事4日後、セフィロトの樹を倒す事ができた。


 そして食べ終わるのも1日かかった。


 94階、アリの大群がいた。


 大型トラック並みのアリが大量にいた事はトラウマになるレベルで叫び声をあげながら魔法を放っていた。


 何度倒しても次から次に出てくるアリに絶望しながらも倒しきる事ができた。


 その事で気が抜けて休んでいると、再び出てきだしたのを見て考えが吹き飛んで暴食を使用し切り抜けた。


 アリさん怖い。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る