第7話 卵の最後と名付け

 キメラ ?ランク(変動あり)

  昆虫種、動物種、魚種、スライム種等様々な種族の遺伝子が集まった生物

  遺伝子を取り込まないとその種族の体質や能力は使用できない


  幼龍 Dランク

  龍種の幼生体 


  天使(下級) Dランク

  最下級の天使 


  悪魔(下級) Dランク

  最下級の悪魔

 

 前回から少なくなっているが、なかなか強いのが揃っている。


 キメラは最初は弱いが後から強くなる感じか。


 龍なんかかっこいいし強いの代名詞だよな。


 天使た悪魔もなれたらかっこいいんだろうな。


 けど、キメラに惹かれるんだよね。


 よし、キメラにしよう。


 《進化を開始します。始まりの種族を選んで下さい》


 遺伝子を取り込まないといけないからここはスライムか?


 ゴブリンなら目の前にかなりいるし、食べたほうが効率いいよね。


 スライムで。


 《始まりの種族が決定しました。これより進化を始めます》


 急に眠くなった。


 これが進化か。


 今まではただ大きくなるだけで種族は上位になるだけだったからなのか?


 徐々に思考が落ちてきている。


 龍がこちらを見て、面白そうにしている。


 ああ、龍や他の魔物、あったことはないけど人間よりも強くなってやる。


 そう思い、意識が落ちた。


龍視点


 目の前の卵が光っている。


 進化が始まったか。


 モンスターエッグとは基本、そこから魔物が産まれる事は少ない。


 なぜなら他の魔物に潰されたり、食べられたりがほとんどだ。


 ましてや上位のモンスターエッグになることは人為的なことを除けば奇跡に近い。


 初めて最上位のモンスターエッグを見て、好奇心にゴブリンを傷つけた状態で置いていたら、なんと倒してしまった。


 異世界人が入っているとはいえ、倒したことでこの先、進化をしたらどうなるのか、そのことで頭が一杯になった。


 進化を開始し、こやつが眠りにつく時におもしろい言葉が聞けた。


 こんな事、産まれて初めてだった。


 フハハハハハ


 実に面白い。


 実に楽しみだ。

 

 こやつが強くなり、我の強さにたどり着くのはいつになるだろうか。


 我は神龍、アインハイト・ヴェヒター


 新たな強者に名前を授けよう。


 そなたの名前はノヴァ・ヴァーテックスだ。


 またいつか再会することを心の底から願っている。


 思いと願いを告げ、邪魔ものを入れない為に結界を張る。


 フハハハハハ


 これから時代は変わるかもしれない。


 一体の魔物によって。


 


 

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