第7話 もしもまた、君に逢うことが出来たのならば……。
退魔師と呼ばれた霊鬼を滅する者達。
こうした存在は表立って知られることはなく、ひそかに策動する裏稼業。その実態は、
けれども、夜の
霊鬼を退治するには、加護が弱まる時間帯を避けなければならない。とはいいながらも、邪が
こうして昼間は占いなどで生計を立て、夜は世のため人のためにと霊鬼を退治して歩く。といっても、憑依された人々を殺すわけではない。取り憑かれた対象から
当然のことではあるが、滅された魂は生まれ変わることはない。消滅すれば二度と天上に帰ることはできず、暗闇のような無を永遠に彷徨うことになる。だからといって、人の世に害をなす悪霊に情など要らず。
しかしながら、
いくら加護を受けた
一つは陽の光を受けた温もりのある心。もう一つは、月の光を受けた静かなる優しき心。この二つの心がなければ浄化すること叶わず、地に落ちた
そんな滅する力にも、二つの
といっても、いまでは
このように言われた由縁は、実際に扱っていた存在がいたからだ。それは
一体、なぜそのような力を得ていたのかは定かではない。あるとするならば、美しい心を持ち得た人物だったからに違いない。それは誰も扱うことの出来ない魂を救う唯一の
これにより、
そんな
――
「元気でね……
(にゃぁ……………………)
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