推しに無中です!

空山羊

第1話 推し活はじめました!

俺の名前は無中むなか 信治しんじ

読みにくいのか、からかわれてるのか小学校のころから『ムチュウ』と呼ばれている。


そんな俺が・・・

「ムチュウ殿~早くするですよ~!!ピロシ先生も待ってるですぞ!」

あっ!俺が心の中で自己紹介してるのにっ!


「わかった!わかった!今行くって!龍ちゃん!」

今俺の心の自己紹介に割って入ってきたのは『遠山とおやま 龍蔵りゅうぞう』という氏名は物凄いゴツイが、10人いたら9人は想像するだろうTHE☆オタクな容姿をしている。


「ごめん。お待たせモッさん!」

「いいよいいよ~ムチュウ~!今日は楽しもうぜ~!」

このちょっとチャラい感じの男が『茂原もばら ひろし』で俺からは『シゲさん』竜ちゃんからは『ピロシ先生』と呼ばれている。


俺たち3人は大学時代の友人で周りから『3馬鹿トリオ』と呼ばれていた。


そんな俺たちが来たのはお台場!

何があるかって?そりゃモーターショーに決まってる!!


龍ちゃんは生粋の車やバイクなどの乗り物オタク!

宇宙人工衛星の発射を種子島まで見に行くために東京から愛車で自走で行ってしまうくらいの筋金入りだ。

学生時代はバイト代全部それにつぎ込んでローンで首が回らなくなるくらいだwww

社会人になった今はなんとか生活は出来てるみたいだけど、最近は職場の上司の船に乗せてもらい船にもハマったみたいだ大丈夫かなwww


今日はそれに付き合っている感じだ。

というか俺の目的は別にある!

コスプレイヤーの『ななこ』が来るんだ!

『ななこ』は俺が好きなっていうか、芸能人並みに人気のあるコスプレイヤーだ。

あと、他のキャンギャルのお姉ちゃん!!

俺はコスプレとかキャンギャルとかシチュエーションに合わせて攻めてくる格好が好きだ!エロい目ももちろんあるのは認めるが好きだ!!


そして隣でもモッさんが鼻息荒くしてる(笑)

モッさんは面白い人物で龍ちゃんのかなりマニアックな車の話についていけるのに、女性関係に関しては俺以上に振り切っている。

なんなら大学時代に6股して刺されかけてるくらいである(笑)

モッさんは車も女性も両方イケる。ある意味一番ヤバい男なのかもしれない。

だからこそ、俺たち3人は良い具合でまわっている。


おっと話がそれた!そんな訳で俺たち3人は朝も早くからそれぞれの思惑をもって、この戦場にやってきたのであった!


~半日後~


「いや~良かったでござる~!あの本産のシーラインがあんなになるなんて、たまらないでござる!」

「いや~たまらなかったね~シーラインのあの流線形たまらなかったね~それにあの女の子たちの丘陵とチラリズムたまんねぇ!あと2人ほどRINEゲットしたから今度イってくる!!」

よくこの2人話し合うなwww


「もっと話したいでござる!どっかで話そうでござる!ムチュウ殿!ピロシ先生!」

「いいねぇ~そうしたら可愛い女の子いるところがいいよねムチュウ!」

「そりゃ~ねぇ~でもどこがいいですかね?」

「ムチュウ殿!拙者メイド喫茶なるものに行ってみたいでござる!」

「いいねぇ龍さん!俺もメイドさんとムフフな関係になりたい!行こうよムチュウ!ムチュウはそういうの好きだろ?」

「メ・メイドさんか~行きましょう!!」

「「即決かいっ!!」」


そうしてやってきた秋葉原!メイド喫茶!!

いざ!!!


『おかえりなさいませご主人様!!』


そこは桃源郷だった!!

浮足立つ俺たち3人!


そして俺の前に1人の天使が舞い降りた!!

「めめです!はじめましてご主人様♪よろしくね♪」


こうして俺の推し活がはじまった!

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