第8話気愛党の茂



ある日友人の誠也から電話がかかってきた

誠也『なぁ今日暇か?池袋東口で選挙演説あるんだけど見に行かねー』

昇『え、いやいいよ興味無いから家で寝てるわ』

誠也『俺が住んでるシェアハウス運営してる人なんだよ気愛党っていう』

昇『政治なんて誰が上に立とうが何も変わらないだろ、気愛党?昔の暴走族かよまぁそんな言うなら暇つぶしに見に行くけど』



池袋東口

人だかりがいる、ただ土地柄殺気だった雰囲気だった、何故にわざわざこんな治安の悪いエリアに立候補したんだろう、そうすると初老の防弾チョッキを来たおっさんが車の上にボディーガードと出てきた。


茂『俺が気愛党の茂だ!お前ら気愛入ってんのかよ!何でも気愛で乗りきんだよ!気愛入れろや!!』

周辺の人『おおお!!気愛だ!!気愛だ!!』

なんだ、、、この演説、、平成かよ、、、

昇が誠也に聞く

昇『俺政治興味無いけどあのおっさんやばくね?なんでこんな支持あんの?』

誠也『若い時からシェアハウス運営してて年齢制限無しや犯罪者でも受け入れるシェアハウス作った最初の人だからな、人口の多いそこからの層の票と生活保護の申請とかやったりしてるから社会の底辺の人からの支持がやべーよ』


昇『気愛党とかいう名前つける訳だ、、、いかれてやがる。あんなおっさんがもし総理大臣になったこの国どうなるんだよ、、、』


誠也『あれ、?昇お前政治なんて誰が上に立っても変わらないって言ってたよな』


その時叫びながら来る10人位の若者の集団が

来た

若者『うるせーよ!!お前ら老害がいるから国が良くならねーんだよ!おいおっさんお前いくつだよ?』

茂の周り『つまみ出しますか?』

茂『いや大丈夫だ、59歳だ』

若者『おっさんじゃねーか早くお前らが死んだ方が国良くなるだろ?』

茂『さっきから年齢ばかりいうが、そういうのはなお前が若さ以外何も無いからだろ』

若者『うるせー!』

茂『何でも他人や世間や社会や上の世代のせいにして逃げてんじゃねー!!気愛入れてやるからかかってこいこの野郎!』

若者が刃物を取り出し切りかかる

複数人で取り押さえ集団乱闘になる。

暴動だ、、、、危ない逃げよう、、、


走って逃げる誠也と昇

誠也『はぁ、、はぁ、、いやー面白かったー』

昇『二度と行かねー!!なんだありゃ』


切りかかった若者の気持ちも分かる

上の世代の連中の為に今の若い世代は負担を強いられてる、気愛でなんとかなったら苦労しないだろ、平成じゃねーんだし。


ただ1つ自分の事を言われてる気持ちで気になったのは

(若さ以外何も無い)

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