第17話


夏視点


本当に誕生日来ないじゃん。あのバカやろう。


「・・・もう嫌だ」


春が萎えてよ。めちゃくちゃ。萎えて


インターホンが鳴る。


そして、もしかしたらと思ってしまう。


だけど、期待して開けてしまう。


優「・・・夏ちゃ・・・ぐは」


秋「え!!!」


横に知らない女性がいるが関係ない。


あと99発!!


優「な、夏ちー!」


秋「ちょ、妹さん、優くん痛いですよ。辞めてあげて」


夏「私は妹じゃありません!!親友です!!」


あと九十七発!!


優「いた、いたい」


秋「まさか、本当に優さん嫌われてたのね」


あと96発


夏「違います!!嫌われてないです!!私にとっては尊敬する先輩です!!」


秋「待ってなら、なんでそんなに殴るの!!優さん痛いですよ」


夏「辞めませんよ!!泣かして、親友を泣かして!」


あと、95発


秋「ちょっと、優さん妹さんに何したんですか?」


優「そ、それが・!・・・俺も・・・分からなくて!!」


夏「おそらく何もしてないですよ!!」


秋「じゃあ、何でそんなにたたくの!!あと妹さんは何で泣いてるの!!」


あと、九十四発


春「お、・・・お・・・お兄ちゃん」


後ろから、ずっと暗かったのに久しぶりに明るくなった、私の知っている親友の声がする。


春「お兄ちゃん!!」


そして、殴り途中であと100発以上残っているが、ここはどいた。


秋「・・・ど・・・どう言う状況!!」

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