古き神の娘の恋歌

IZMIN

おまけ:登場人物と用語設定

《登場人物》

『永伊 正太郎(ながい しょうたろう)』

身長:181cm 体重:80kg 年齢:23歳 髪:黒髪 誕生日:8月9日 一人称:俺または私 好物:鮪の竜田揚げ 国籍:日本 出身地:千葉県・海底群夜刀浦

前日談の主人公で尉樹羅島を守備する大日本帝国陸軍に所属する第7師団隷下の独立混成第44連隊の連隊長。階級は大佐。二十三歳の若き将校だが、ゲリラ戦を主体とした防衛作戦が上層部に称賛され事で一個連隊の指揮を任せられた。

純粋で心優しい性格をしており、また誰よりも家族や仲間を大切にしている。

一年前に出会った島民の蛯子とは相思相愛で終戦後に結婚する事を約束していたが、島の防衛戦で玉砕する事が分かっていた為、半ば彼女の結婚を諦めている。

実は「異世界に転生した考古学者の俺は義娘むすめ達を育てる為に勇者をやめた」の主人公、尉の祖父である。

名前の由来は「鉄人28号」の主人公、「金田 正太郎」から。


『蛯子(ひるこ)』

身長:177cm 体重:70kg バスト:Gカップ 髪:黒髪 年齢:21歳 一人称:私 好物:アサリと蛸の混ぜご飯 誕生日:8月11日 国籍:日本 出身地:東京都・小笠原村尉樹羅島

尉樹羅島の島民であり、また島で祭られている守護と破壊の神、イジュラの巫女でもある。島民の間では十年前に突然と島に現れた謎を秘めた女性で愛想や人付き合いはとてもいいが、どこか不気味さあると噂されている。

自分の素性を一切、語らないミステリアスな雰囲気はあるが、明るく温厚な性格をしている。

実は「異世界に転生した考古学者の俺は義娘むすめ達を育てる為に勇者をやめた」の主人公、尉の祖母であり、その正体は外なる神の王であるアザトースの娘、イジュラと人間の間に生まれた子である。

一年前に島の守備で連隊と共に上陸出した正太郎と恋に落ち、相思相愛となった。終戦後は結婚を約束していたが、島の激戦で彼が連隊と共に玉砕する事を悟り、本土への避難を拒否し彼を守る為に島に残った。

イメージモデルは推理小説「虚構推理きょこうすいり」に登場するメインヒロイン、「岩永いわなが 琴子ことこ」から。


『永伊 一郎(ながい いちろう)』

身長:183cm 体重:85kg 年齢:33歳 髪:黒髪 誕生日:7月23日 一人称:俺または私 好物:ガザミの味噌汁 国籍:日本 出身地:千葉県・海底群夜刀浦

大日本帝国海軍の将校で正太郎の叔父。階級は少将。高雄型重巡洋艦の五番艦である「赤牟」の艦長を務めている。フィリピンから日本に戻る途中でアメリカの潜水艦からの魚雷で艦が航行不能となり、修理の為に尉樹羅島を訪れていた。

武士道を重んじる厳格な人物だが、正太郎と同じく心優しく家族や仲間想いの性格をしている。

正太郎と蛯子の婚姻を心から祝福しており、正太郎から蛯子を託された時は甥っ子である正太郎を守る為に乗員と修復完了間近の赤牟と共に残る事となった。

実は「異世界に転生した考古学者の俺は義娘むすめ達を育てる為に勇者をやめた」の主人公、尉の大伯父である。


《用語》

『独立混成第44連隊(どくりつこんせいだいよんじゅうよんれんたい)』

正太郎が指揮を執る部隊で大日本帝国陸軍所属の第7師団隷下に属する。元々は北海道や実戦での新型兵器の試験運用と評価を兼ねて編成された部隊で旧名は「独立試験運用大隊(どくりつしけんうんようだいたい)」。

初任務はノモンハン事件でこの時に供与されたのが四式軽戦車 ケヌと一式砲戦車 ホイⅠ、五式十五糎自走砲 ホチ、機動四式七糎半高射砲を試験運用した。だが、その一方で大規模で進軍するソ連軍を相手に試作兵器を余さず活かし進軍を阻止した。その後は緊張が高まる南方作戦の為に連隊規模に再編成がなされた。

その後は香港、ベトナム、フィリピン、マレー、シンガポール、インドネシアの攻略で実戦を積み、インパール作戦に参加する予定であったが、指揮官の戦死と試作された兵器の供与の為に本土へ戻され後に正太郎が新連隊長となった。早々に南方に戻される予定であったが、戦局の悪化で進軍から防衛に切り替えた事によって休養と更なる試作兵器の供与がなされた。そして1943年に尉樹羅島の守備の為に派遣された。

翌年11月にはアメリカ軍の強襲上陸を玉砕覚悟で迎え撃ったが、イジュラの出現でアメリカ軍が全滅した事で、再び本土へと戻され夜刀浦の守備に就き、そのまま終戦を迎える。


『尉樹羅島(いじゅらとう)』

硫黄島から南にある海底火山によって構築された火山島。島民は約500人で火山灰を多く含んだ土は栄養が豊富でこの島で育った野菜は日本本土で人気であり、また山岳では閉山しているが、今でも手付かずの銀鉱脈が多く残っている。

太平洋戦争末期の1943年7月初頭に島の防衛の為に日本陸軍所属の第7師団隷下の独立混成第44連隊が上陸し火山岩盤を利用して半年掛けて地下塹壕を構築し要塞化させた。

モデルはホラーゲーム、『SIREN2』の舞台である島、「夜見島やみじま」とサバイバル漫画、『彼岸島』の舞台である島、「彼岸島」から。


『尉樹羅古墳(いじゅらこふん)』

尉樹羅島の山岳へと少し入った丘の上にある円形型の古墳。入り口には両面開き式の扉があるだけで見た目は普通である。だが、中は多重次元によって巨大な地下空間となっている。

モデルはホラーオカルト漫画、『妖怪ハンター』に登場する架空の古墳、「比留子ひるこ古墳」から。


『赤牟(あかむ)』

前日談である「古き神の娘の恋歌」に登場する架空の高雄型重巡洋艦の五番艦。

太平洋戦争の激化で三番艦の摩耶と四番艦の鳥海と共に近代化改修されなかったと言われているが、実際は艦隊の不足していた対空能力を埋める為に摩耶と鳥海の為に用意されていた近代化兵装を急遽、搭載され近代化された。

愛宕、摩耶、鳥海が激戦で轟沈する中で一番艦の高雄と共に生き抜き高雄がシンガポーで航行不能になる中で唯一、本土防衛の為にフィリピンを経由して日本に向かっていたが、途中でアメリカ海軍の潜水艦からの魚雷攻撃で舵とスクリュウーがやられてしまい修理の為に尉樹羅島の北にある洞窟の入江に停泊する事となった。

戦闘後、生き残った第44連隊を乗せて日本本土へと帰港した。


『いんすます』

前日談である「古き神の娘の恋歌」に登場する強襲揚陸艦、あかつき丸の架空の二番艦。上部甲板は艦上機の離着陸が可能だが、艦内に収納する事は出来ない。その代わり歩兵や兵器、物資を大量に搭載する事が可能で輸送艦としても十分、運用が出来る高い汎用性を持つ。

武装は上部艦内の艦首と艦尾に装備された九六式25mm三連型機銃を合わせて八基である。


『零式艦上戦闘機六三乙型(れいしきかんじょうせんとうきろくさんおつがた)』

前日談である「古き神の娘の恋歌」に登場する架空の零戦の最終派生型。

エンジンは三菱社製星型空冷エンジンの金星三三型を搭載し、武装は機首に三式13.5mm機銃を二門と翼内に九九式20mm機関砲を四門となっている。


あとがき

本作が完結しましたので本編では語られていない細かい設定を公開した。

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