第7話 復讐の四 グロ有

私はある人を嫌いになってしまった、あーなぜだろう理由は特にない。


いつからか嫌いになってしまったのだ、その人は野原に咲いてる花よりも悍ましい草のように見えてしまった、引っこ抜くことも、消し去ることもできない、ただ踏みつけて踏みつけて踏み続けるしかなかった、それでも負けない雑草、鬱陶しくなってゆく。


そして別れの時が来た、アルバムにはその人の写真はなく集合写真の端っこにいた。

別室で式を見ていたらしいが私には関係ない。

先生からもなにも言われてないもの、私のせいではないわ。

アルバムの後ろにはたくさんのメッセージを書いてもらった、「高校でも頑張ってね」「また遊ぼうね!」

あぁ私は幸せだ!

教室へ戻り先生やクラスのみんなから最後の言葉を言い合った。

「このクラスはとてもいい子ばかりで先生は嬉しかったよ」

「みんなでいった京都、また行きたいな!」

この楽しみは無くなってしまうのか、ちょっと残念。





教室に友達とで最後の時間を満喫していた、すると机の中に何かが入っていた。

しおりだった、そこには四葉のクローバーが挟まっていたがテープで一度止められていた。

「なにこれ、ボロボロじゃん」

「きも、これって雑草が持ってたやつじゃんいらな」

ゴミ箱に捨てたと同時に窓の外に黒いものが落ちるのを横目で見た。

友達は泣きながら廊下へ行ってしまった、恐る恐る下を見たがカラスの死骸が落ちてきただけだった。

「なんだ、泣くことないじゃない」

その時景色が180度回転した。





【夕方ごろ「卒業式を終えた生徒一名が窓から落下した」と消防に連絡がありました。少女は全身を強く撃ちその場で死亡が確認されました。事件現場の学校から近くの公園でもう1人の学生が自殺しているのも発見されました関連性があるとみて操作を続けています】






【転落死したA少女の背中に公園で自殺した B少女の指紋があり他殺と発表しました。転落死したA少女は日頃B少女にいじめをしていたそうでB少女の家族は怒りを露わにしています、なお学校側は否認を続けております】







四葉のクローバー

復讐






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