第6話 ウインドウ

魔物に転生のパターンか……

テンプレなら、スライムとか蜘蛛とか弱いのから始まって。

LVを上げて、種族進化で強くなっていく系だな。


「魔王様。王国の姫が訪ねて来ましたが、如何いたしましょう? 」


「我々との交易がしたいのだろう、通してくれ話しを聞いてみよう」


こんな風に魔物の部下を従えて、魔物の都市を作るのも悪くないな。


当然。

仲間の一人はセクシーでグラマ-なサキュバスで決まりだ。


「魔王様~今宵こそは、私と添い遂げて下さいますよね? 」


「今日は獣王国との会談が在るからな、考えておこう…… 」


キリッ!

此処でキメ顔。

簡単には誘いに乗らない事で、ハーレム状況が継続されるだろう。


憎い演出だね!

神様・女神様、本当にありがとう。

推しには少し悪い気もするが、仕方ない俺も男だからな。


先ずは其のチートハーレム状況を確定させる為に、神様から貰ったスキルを作るスキルで最強になるか。


ええっと……、スキルを作るスキルを選択。


何々? <スキル名を入力して下さい>


其れでは、最強定番の時間を止めるスキルをポチッっと。


<SPポイントが足りません、他のスキル名を入力して下さい>


ん? SPポイントが足らないって何だ?

よく解らんが、試しに違うのを入れてみるか。


其れでは気を取り直して、スキルを奪うスキルをポチッっと。


<SPポイントが足りません、他のスキル名を入力して下さい>


やはり、ダメだな…… 。

テンプレチートなんだから、SPってスペシャルパワーだと思ってたけど。

もしかして、普通にスキルポイントって意味なのか?


そもそもSP0なんだけど、0で作れるスキルは在るのか?


ならば魔法剣だ! ポチッ。


<SPポイントが足りません、他のスキル名を入力して下さい>


剣技! ボチッ!!


<SPポイントが足りません、他のスキル名を入力して下さい>


グヌヌ……

じゃあ要らない位のならどうなんだ。


早足! バッチ゛~ン!!


<SPポイント0ですよね。冷やかしはご遠慮願います、又のご来店を>


冷やかしじゃなくてー!必死なんだよ。


勝手にウインドウ閉じるんじゃねー!!


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る