今年の初夢についてのエッセイ

清瀬 六朗

第1話 ポテトサラダのキャンペーンガール

 昨年の「初夢」はストーリー仕立てだったので、『ガラクタイシ』

https://kakuyomu.jp/works/16817330651964378479

として発表しました(ただし夢の内容そのままではありません)。

 今年も同じようなことを狙っていたのですが、年明けから見た夢で、起きてから覚えていた夢は、あまりストーリー的な夢ではありませんでした。

 物語仕立てにはならなさそうなので、エッセイとして紹介します。


 三が日中に見た夢で覚えているのは「妹がポテトサラダのキャンペーンガール」という夢でした。

 おせち料理にポテトサラダが出て、私が「なんで正月にポテトサラダなんだ?」と文句を言うと、いきなりウェディングドレス風の白いドレスを着た少女がはにかんだ笑みを浮かべて現れる。しばらくその笑顔をキープしてこっちを見ている。「ああ、これがおれの妹で、おれの妹はポテトサラダのキャンペーンガールをやっていたんだった」と思う。

 その「妹」の映像が消えると、またポテトサラダに文句を言う場面に戻ります。

 それの繰り返しでした。

 ちなみにそんな妹は実在しません。

 ドレスと背景がまっ白で、髪は黒くて、顔立ちだけが中間色でリアルに色がついている、という映像でした。

 これは、その日の昼、お正月料理にローストビーフをいただいたら、その下からポテトサラダが出て来たことに軽く驚いた、その影響だと思います。

 いや、べつにポテトサラダの上にローストビーフを盛ってもいいけどさ。

 「少女」と「妹」は何の影響なのかはよくわかりません。

 だいたい、夢の内容が現実の「影響」とは限らないと私は思っています。

 でも、何かの「影響」だとすれば、たぶん、小説を書くために、いつも「次はどんな少女が出て来る物語を書こう?」とか考えながら日々暮らしていることの影響でしょう。

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