第4話 競走馬の総数

『初見、チャンネル登録者&高評価しました。馬を買ってくれると聞いて』


「初見さんいらっしゃい!概要欄見たら、フォームから申し込んでね♡」



チャンネル開設から一年。ユウちゃんねるは今日も大盛況で、購入した馬は5万頭を超えていた。


「お嬢様、こちらをご覧ください」


執事長のヒツジは複雑なグラフと数字が載っている紙を見せてきた。


「これがどうしたのよ、今日も馬を沢山買いなさい」


「それが、最近国内の競走馬が多すぎて牧場も競馬場もパンクしているようです」


競走馬は年間1万頭弱生産されている。産まれたての赤ちゃんだけではなく既に活躍し始めた馬を買う等工夫をしていたようだが、既に競馬業界の許容量を超え始めていた。


「何よ、簡単な事じゃない。牧場と競馬場を作っちゃえば良いのよ」


「流石はお嬢様でございます」


こうして国内の競馬レベルが大幅に上昇した。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る