第14話 アゼンVSサラマン1

 エリア148。ここ一体を支配していた魔王ラコンが勇者によって倒された。今は人間の所持するエリアとなった。


 エリア148は人間の手によって開拓されていた。


 そこに魔王であるアゼンが500もの軍を引き連れやってきた。


 「おいおい、何勝手に人様のエリアに、人間どもが、好きにやってるんだ?」


 アゼンは開拓作業をしている人間に叫んだ。

 

 「魔人だ!魔人が攻撃しに来た!逃げろ!

安全な場所に避難しろ!」


 人間はアゼンの軍の姿を見て焦り逃げ出すのだった。


 逃げ出す人間の向きと反対に進む2人の人間がいた。


 「皆んなは安全な場所に避難してね!」

 「やはり、計算どうり攻撃しにきたな」


 1人の人間は軽く2メートル越える身長とその大きい体が特徴的な大男。


 もう1人の人間は小柄な白衣姿の少し老いた男だった。


 アゼンはその2人を見て確信する。


「テメーらがラコンを攻撃したんだな?」

「ラコン……?ああここ一帯を支配していた魔人か?ラコンというのか……名前すら知らないうちに殺してしまったよ」


 白衣姿の男は、笑みを浮かべて言う。


 「魔人君よ、私がいるからには好き勝手にさせないぞ!」


 大男は胸を張って言った。


 「テメーは勇者か?」

 「いいや、私は勇者ではない!残念だったな!」


 サラマンは大きく胸を張って言った。


 「ァ?じゃあ勇者はどこにいる?」

 「勇者はもういなくなったっさ」


 「因みに言っておくと私も勇者ではない」


 白衣の男が指を上に差しながら言った。


 「じゃあテメーらを殺せば勇者が来るかもな?」

 「確率としてはありえるな…」


 白衣の男は合図をした。


 すると人間2人の後ろから兵隊の姿がぞろぞろと見えた。


 「お前ら人間共を殺しつくせ!」

 「兵よ、仕事だ……」


 アゼンと白衣の男は言った。


 一斉にアゼンの軍と人間側の兵隊はぶつかり合った。


 「魔人は君に任せるよ、よろしくサラマン君」

 「任せてください!」


 白衣の男は兵同士が争い合う方へ向かった。


 アゼンとサラマンは対面する。

 

 アゼンは風船が爆発したように魔力を解放する。


 「そうか……じゃあもうテメーは死ね!」

 「いい魔力だね!さあ!全力でかかってくるといいよ!」


 ザインは一直線にサイモンへと飛び込んだ。


     ♢


 僕達はアゼンの元へ急いだ。


 移動方法はいろいろあったが僕達はエリア150の近くに移動魔法で向かった。


 コロンが出してくれた大きな絨毯に僕達は乗って向かった。


 「そういえば勇者ってたくさんいるの?」


 僕はネインに聞いた。


 「勇者の数はそれぞれ7人います」

 「意外と少ないんだね」

 「しかし、1人1人が強力な力を持っています」

 「魔王よりも強い?」

 「相性によりますが、平均的に勇者の方が強いと思います」


 じゃあ早くアゼンの元に行かなければ。アゼンを過小評価してるわけではないが、勇者に、やられてしまうかもしれない。


 「アゼン無茶するなよ」


 僕はそう呟いた。



キャラクター紹介

フカシギ

魔王デーモンの部下でありNo.010。かなり頭が良く、よく部屋で研究をしている。だが研究熱心すぎていきすぎる行動をたまにとる。研究ためと言い訳する。


 話終歌

この世に謎がある限り。

研究は終わらない。

フカシギ


 



 




 


 

 

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