第25話 週末は出かけよう

~翌日~

「時雨ー! おはよーっ!」

「うわああっ、何ですか朝早くに」


 西園寺さんが朝早く、パジャマも着替えず私のベッドに突っ込んできた。

今は午前6時30分。まだ7時に設定していたアラームも鳴っていない時間だ。


「準備しよー!」

「まだメイドさんもいないですよね」

「今日は岩永さんも居ないもんね」


「……仕方ありませんね、朝食は私が作ります」

「おお」

「西園寺さんは何か食べたいものとかありますか?」

こういうときは何でも良いが1番良くない返しだと言われている。


「エッグトーストとか?」

「なるほど、頑張ってみますね」

「楽しみにしてるね」





 時雨がキッチンに移動してから15分ほど経過し、コンコンとドアが鳴った。

「どうぞー」

「失礼します」

「さてさて、どんな味がするのかなっ♪」

「ずいぶんご機嫌ですね」

「初めて食べる時雨の料理だからね。凄く楽しみだよ」

「あまりハードルを上げられても困りますけどね」


「いただきます。時雨も一緒に食べよ」

「それではご一緒させていただきます」


「あーーむっ」

西園寺さんは早速色々それっぽく添えたエッグトーストを口に運んでいる。


「どうですか?」

口に含んでいたトーストを飲み込んで、感想を述べ始める。

「美味しい。この味なら毎日食べたいって思える」

「そうですか、そういってもらえると励みになります」

「いっぱい励んでね。よしよし」

「よしよしは余計です」

「あーん、時雨がひどい~」

「……」


「今日はどこに出かける?」

「切り替えの鬼ですね」

「……どこがいい?」

ツッコミは無視して話を続けるようだ。


「……デートとかしたこと無いので決めかねますね」

「だよねー」

「こういうときはネットの力に頼るのが1番だと思います」

「確かにそれいいね」


 デート どこ行く で検索をかけてみた。

「水族館とかどうですか?」

「水族館ってヒロインが死ぬラブコメで主人公とそのヒロインが行ってるイメージあるんだけど。あとシンプルに面白くなさそう」

「カフェとかも1日中楽しめる場所ではなさそうですね」


「映画館はどう?」

「西園寺さんは見たい映画とかあるんですか?」

「無い。時雨は?」

「私もありません」


「じゃあショッピングモールとかかな?」

「1日居ても飽きなくて、フードコートでスイーツも食べられる。とてもいいですね」

「じゃあショッピングモールに決定だね」






 どうも、冷凍ピザです。

先日、この作品のフォロワーが100人を突破しました。応援してくださる方がたくさん居て嬉しい限りです。

 PVも4000を越えていて、私の作品の中ではダントツです。どうしてこんなに評価されてるんでしょうね(笑)

モチベーション向上に繋がるのでこれからも応援よろしくお願いします。

後、良ければ他の作品もちょっと覗いていただけたりすると嬉しいです。



 最後にこの作品の恐ろしい事実を皆さんにお伝えしておきましょう。

この作品、まだ時雨が結月のメイドになってから今回の朝で4日目なんですよね。

時間が進む遅さ、2人の関係の進展の早さに驚いております。

ここからはある程度結月の家に来てからのイベントは片付いたのでもう少し早くなると思います。














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