第6話 早朝散歩イン浜松のリアル

 はい、ここまで私の旅日記を読んでくださった皆様、まことにありがとうございます! ペコペコ!


 当作品はここから二日目の日記に入りますが、食い倒れ色の強かった一日目と比べ、二日目は神社や風景がメインになります。


 え、なにそれ、つっまんな!


 と思ったそこのあなた!


 鹿嶋の引きの強さを侮ってはいけません。


 なんであーたたち、ここにいるん……


 という場面が、この先のどこかで出現します。


 が、それでもノリノリだった鰻回には敵わないかもしれません……その時は、どうぞ遠慮なく石を投げてくださいね!

 我慢はメンタルに良くないので!


 さて、前置きはこのくらいにして、本番に行きましょう!


 えぇ、二日目の旅程(あくまで予定)はこちらでした。


 ひとぉつ! 元城町東照宮と浜松城。


 ふたぁつ! 富士山本宮浅間大社と白糸の滝(バス)。


 みぃっつ! 身延線で甲府までの車窓からの風景を楽しむ。


 はい、それではリアル、いっきまぁす!


 今回利用させて頂いたホテルには、無料の朝食サービスがついていた。


 朝ご飯……むふふ……


 いやいや、ちょっと待て。


 前日の食事内容を考えると、朝ご飯は抜いた方がいいんじゃない?

 それに、朝7時スタートの朝ご飯を食べちゃうと、スケジュール的に元城町東照宮と浜松城に行けなくなっちゃうし。


 天秤にかけ、負ける朝ご飯。さようなら……私の朝ご飯……


 後ろ髪をひかれつつ、早朝6時半に宿を出て、てくてく歩く。


 大きな通りも大きくない通りにも、年末30日の早朝時、人の姿はほとんどなかった。


 夜が明けてはいるものの、若干まだ薄暗い、早朝独特の空気の色と冷たさ。(すーはー)

 見上げれば、空にはまだ可愛らしい月が見える。


 いい……すんごくいい……


 その空気を堪能しつつ、私はグーグルマップ様に導かれるままに歩き続け、第一の目的地である元城町東照宮に到着した。


 やっりぃ、人……いないじゃんっ……うふっ、これは独り占めってやつ!

 注1:誰にも見られていないと思うと、鹿嶋はっちゃけたくなります。


 あ、この銅像(徳川家康と豊臣秀吉)、元城町東照宮を検索した時に出てきたやつだ! ほんとにあった!


 ん? 幼き日の秀吉さん、なにかイガイガしたもの持ってるな……雲丹? 雲丹だな、さては! いやあ、なんか親近感……あ、違った、毬栗だった!


 と一人ボケツッコミしながらお参りし、さぁ次は浜松城へ向かうべし! と振り返ると、見知らぬおじさまに


「おはようございます」


 とご挨拶された。


「(お、おは、おは)おはようございます!」


 なんか、とても清々しくて嬉しかったです……ありがとう、おじさま……


 じぃぃん、と胸を熱くしながら再びてくてくし、浜松城へ。


 わりとすぐに着いたー! さすがグーグルマップ先生だー!


 公園内の、高い位置にある浜松城。


 えっちらおっちら登って、すぐそこが城、という場所は見晴らしがとても良かった。


 ほんとに、早朝をセレクトした自分を褒めましたね。


 浜松の街を、どんどん照らし出していく太陽。


 たくさんの希望と、湧き上がる力強い生命力。


 横を見れば、まだ空にちょこんといるお月さま。

 

 街並み、朝日、月、お城。サイコーすぎる! パシャリ!


 しばらく周辺をウロウロしながら、胸いっぱいになるまでシャッターをきり、私は浜松城に背を向けた。


 ありがとう、浜松! 心が洗われたぜ! さっぱりだぜ!


 次は富士山本宮淺間大社で心を洗うぞ〜! どんだけ洗う気だ〜! 笑〜!


 ※第7話に続くよ※

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