刀と誰かと自分だけの

現代っぽい

NO.1 変わりそうな日常

「この神社…やばい噂があるんだね」


「どんな噂だ…」


「夜中に行った人が

行方不明になってるんだよ!」


「まじで!?

 やべーな…亮太もそう思うだろ?」


「あ、、そうですね、、、」

正直反応に困ってしまった。入る部活がなく、仕方なく都市伝説部に入ったのはいいものの、あまりそういう話は好きではないし、松岡さん串松さんはいつも本気だ。


「おい!!!」

生徒会の山中さんが来た。


「毎回毎回話し合いばっかり!

少しはちゃんとした活動をしてください!」


「しっかり活動してます〜」

松岡さんが煽るような口調で言っている。


「それなら!今週中に都市伝説の証拠でも見せてください!では!!私はここで失礼します!生徒会の仕事は”忙しい”のでね!」

鬼のような形相で帰っていった。


「串松!亮太!

今夜11時、八魂神社集合ね!」


「えっ!?急に言われても、、」


「行方不明の原因を調べよう!

 じゃ、解散!」


「は、、はい、、」


どうやら部長と副部長は本気らしい。

正直行きたくなかったが、仕方なく行くしかない。

帰ったら急いで支度をしなくては、と思いながら帰っていると


「なぁ」

声が聞こえる、、?幻聴かもしれない。


「お前だお前」

どうやら幻聴ではないらしい。自分に向けて言っているのがはっきり聞こえる。


「自、、自分、、、ですか?」

振り返ってみると、小さい水色のスライムのような物体が浮いていた。


「お前、これから八魂神社に行くんだろ」


「何で分かって」


「俺はなぁ、神なんだよ。

 神だから分かるんだよ。」


神?神だから分かる?うまく理解ができない


「あの、、、神ってなんですか?」


「都市伝説部なら分かるだろ、

 1000年前の魂の神だ。」


なぜ都市伝説部ということも知っているのか

そういえば、松岡さんが前に何か言っていたような気がする。


「このぷよぷよしてそうな小さいやつはね、

1000年前のやばい神だったんだって!でも封印されちゃってもういないらしい、、」


「らしいってことは、

 まだいるかも知れないんだろ!?


「串松くん、その通り、この本によると、

封印で弱くなった自分を守るために

自分の魂の形が似てる”器”を探してずっと付け回ってるらしい!」


本当にいるんだと、つい驚いてしまった


「お前は魂の形が似ている、器になれ。」


少し興味はある、だけど

「自分みたいなのは器になれません、、」


「そうか、後悔するぞ」


少し不気味だったが、後を去った、、、








  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る