犬?との付き合い方/裏生徒会の事件簿

南瓜の王冠

蒼の独白/通学路より

昔はチートやら無双やら俺TUEEEだのと言ったファンタジーをよく夢想した。


  異能とか魔法とか超能力とか使えたらとか使うならとか色々妄想した。


 でも本当はそこまで欲しいとは思ってなかった。

何だかんだ言って普通が一番だし。

   時間を無駄にした様な人生を結構気に入っていたのだ。


 そもそも現実に的に考えてあるはずがない、

                    つい苦笑が出てしまう程に

               降らない妄想だった…はずだった。


皮肉な事に

 現実は[私]が思っていた以上に薄くて、脆くて、壊れやすかったのだ。








その日、


  [私]は、


    犬を見た、







思考が/凍るほどに/真っ青な/犬をみた。




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休日明けの月曜日。

その日鈴鐘すずかねかばんは気だるそうに通学路を歩いていた。

それだけだったなら何処にでもいる一般的な高校生のそれだっただろう。


不審な事に鈴鐘鞄の視線は常に揺れ浮いていた。

揺れ動く…といっても焦りなどは一切無く、ただただ不愉快そうに奇妙な事にばかりを見ていた。


暫くして味浮あじふ高校の校門が見えてきた頃、一旦立ち止まった後に、憂鬱そうに…そう、まるで休日に出勤する事になったサラリーマン見たいな瞳で校舎を見上げため息一つ吐いてまた歩き出した。





注※独白だけ読みづらいのは態とです。

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