第21話

「あの時、助けてくれた、優さんですよね?」


「・・・そ、そうですよ」


「まさか、同じ学校でクラスメイトなんて思わなかったです!!これからよろしくお願いしますね」


「うん、よろしくね」


________


「ゆ、優君。」


春がやって来る。

「・・・何?」


「あの転校生・・・夏さんとどんな関係なの?」


思わないよな、まさか


「優さんは私の恩人です」


「お・・・んじん??」


「そうですよ!!恩人です。私を助けてくれた恩人です!!」


「そん、そんな」

春はびびる。


「私、これから優さんにお礼をするつもりですからね」


「・・・ま、待って!!」


「はい?」


「お願い、私が返すの・・・」


春は下を向いて声が震えている。


「私が!!優君にお礼をするの!!」


「・・・どう言うことですか?」


「私も、優君に助けて貰ったのだからずっと・・・ずっとお礼が・・・」


そして言葉に詰まる。


「凄いですね!!優さん!!私だけじゃなくて他の人にも流石です」


「・・・そうだな」


________


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る