第15話 花明かり

暁に連れていかれたところは、派手なホテルだった。

(ここって…)

「行くよ、千春」

「やだよ。行きたくない」立ち止まる千春

「千春くーん、置いてきますよ~」

こんなところ入るのも嫌だけど、ここに一人置いて行かれるのも嫌だった。

「おいてくな」暁のそばに行く千春。

「いい子」暁は手をにぎってきた。

「かわいい~」カップルの女の人が二人の様子を見て、黄色い声を上げた。

「でもこんな場所で男同士って気持ち悪くない?」カップルの男が言った。

暁は千春にキスしてきた。

「きゃっ」

「い、いこうぜ」

「べ」 カップルたちにあっかんベーをする暁

ホテルの中にはいると、受付のカウンターもあったけど、自動受付機もあった。暁は自動受付機をつかった。 そのしぐさが慣れていた。

(女の子といっぱい来たことあるんだろうな…)

(帰りたい…)

部屋に行くと、普通の綺麗な部屋だった。 なんか、回るベットとか照明ピンクを想像してたけど。

ーちなみにここから先起こったことは……秘密だ。

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