【1章完結】オッサン、3人のギャルに『シェア』される!?〜元気いっぱいな美人ギャルに懐かれた平凡サラリーマン、ギャルづくしな毎日が始まってしまう〜
第55話 オッサンとの楽しい思い出は3人でシェアしよ!
第55話 オッサンとの楽しい思い出は3人でシェアしよ!
「はあ? エッチは卒業するまでお預け? オッサン、何言ってんの?」
俺を取り囲んだ3人のギャルが下から睨み上げてくる。怖いったらない。
「卒業まで待ってたら、あーし
「――爆発っ!?」
令和のギャルって爆発するの!?
「オジさん……いくらなんでも、それはないって。あんなにキスして、この先ずっとエッチ我慢できるわけないじゃん」
「うっ……じゃあ、その……年に1回……とか?」
「お兄さん……誕生日のプレゼントじゃないんですからね」
「うえっ……じゃあ、月に1回……とか?」
「だから、あーし爆発しちゃうって!!」
「――なにが!?」
答えあぐねる俺に対して、3人のギャルはぐっと顔を近づけてくる。
「オッサン!!」
「オジさん!!」
「お兄さん!!」
「わっ、わかりましたよ!?」
もう俺が折れるしかない。
「しゅ……週に1回!! それも安全日ならシテもいいってことにしましょう!? それでどうですか!?」
「まあ、それなら……」
「必ずゴムはつけて! 1人1日1回までにしましょうね!」
「ええー! 2回ぐらい、いいじゃん!」
「ええっ……まあ、2回までなら……」
「チュウは好きな時に好きなだけしてもいいんですよね?」
「えっ、チュウ!?」
「いいですよね! お兄さん!」
妹の圧がハンパない。
「ま……まあ、チュウは別にいくらしても構いませんけど……」
「チューは、し放題!!」
「いえーい!!」
「いえーい」
ギャルたちがハイタッチする。
3人が遊びに来るたびに、今日みたいな展開になったりしないよな? あんなアブノーマルな状況、俺の股間が耐えられないって。
「じゃあ、それで決まりってことでいい?」
「異議なーし」
「異議なーし」
アヤネさんが決を採り、ミサキさんとリサさんが仲良く挙手する。取り決めが成立してしまった。今日みたいにトイレへ駆け込むしかない。
「とりあえず、それぞれの安全かなって日を書き出してみましょうか?」
「いいじゃん! やろやろ!」
3人はスマホを見ながら壁掛けカレンダーに横向きの矢印を書き込んでいく。
「おおっ! できたー!」
「3人の中だと、一番最初にスルのはリサってことになるね」
「えっ……私ですか?」
リサさんはどこか浮かない顔をする。
「初めてだと、心配?」
アヤネさんが気にかけるように声をかける。
「あっ、いえっ……。お兄さんとのエッチに不安はないんですよ? 今からすっごく楽しみです」
「リサ、処女なのにスケベだな!」
「こーら、茶化さないの」
アヤネさんがミサキさんの頭を軽く小突く。
「怒られちゃった。てへっ」
ミサキさんがペロッと舌を出す。
え? かわい!
リサさんは2人のやり取りを見てクスクスと楽しそうに笑う。
「ふふっ、やっぱり私、抜け駆けはしたくないよ。だからさ、お兄さんとの最初のエッチは3人で一緒にしよう!」
「え? リサ、さっき4Pはヤダって言ったじゃん?」
「あれはミサキが『開通式』なんて言うからでしょおー!」
「また怒られちゃった、てへっ」
ミサキさんは先ほどとは違った顔でペロッと舌を出す。
え? バリエーションも豊富!
「もお……ミサキには敵わないよー」
リサさんは呆れたように笑いながらミサキさんに抱きつく。
「私はミサキもアヤネさんも大好きだからさ。これから先、初めてのコトをするときは3人一緒がいい。遊園地へ行ったり……ドライブしたり……旅行に行ったり……もちろんエッチなことも3人一緒!」
その言葉を聞いた2人はリサさんをギュッと抱きしめる。
「リサ、超いいこと言うじゃん! あーしもそれがいい!」
「私も賛成。だって私たちは3人でオジさんをシェアしてるんだもん。楽しい思い出も3人で一緒にシェアしようよ」
「アヤネも超いいこと言うじゃん! じゃあさじゃあさ? オッサンとの最初のエッチはいつにする?」
3人は再びカレンダーへ目を向ける。
「みんなが大丈夫な日ってなると……ここらへんですかね?」
「あっ、じゃあ、
「なんでその日なの?」
「だってこの日は……」
アヤネさんが2人に耳打ちすると、2人の顔がパッと輝く。
「いいじゃん! いいじゃん! ってか、その日しかないって感じ! これはもう運命じゃん!」
ミサキさんは興奮した様子でカレンダーにハナマルをつける。日付は8月3日だった。
「その日って……」
俺にとって特別な日だ。
「フフンッ……そお!」
ミサキさんは得意げに鼻を鳴らし――
「オッサンの
とびっきりの笑顔を向けてくれる。
「みんなで一緒にお祝いしてさぁー、みんなで一緒に最初のエッチをするの! 超楽しそうでしょ!」
ミサキさんはニカッと笑う。アヤネさんとリサさんもニッコリと微笑む。
3人の無邪気な笑顔を見ていると心が満たされていく。
――ああ、俺は本当に幸せ者だ。こんなに素敵な女の子たちと出会えて……。
心からそう思えた。
この子たちに何かお返しをしたい。
「よし! 決めた!」
「急にどうしたの? オッサン?」
「3人に提案があります!」
「提案?」
「はい! これから4人で過ごす機会が増えるなら広い部屋へ引っ越すか、車を買いましょう! 両方は無理ですけど、どちらか片方だけならいけます!」
俺の力強く拳を握ると3人は目を輝かせる。
「オッサン、それマジい!?」
「マジです! 3人へのプレゼントだと思ってください!」
「お兄さん、スゴおーい! 部屋か車のプレゼントだって! ねえねえ、どっちにする!?」
3人はすぐに会議を始める。
「私は車かな。彼氏の車で送り迎えとか、すっごく憧れる」
「それ、いいじゃーん! 今日みたいな日は4人で楽しくお喋りしながら車で送ってもらえるってことでしょ! ヤバっ!」
「私も車がいい! お兄さんと車でデートしてぇ……旅行に連れてってもらってぇ……」
リサさんはすでにドライブデートを妄想している。
「ふふっ、なら車にしましょうか? 部屋は窮屈なままで申し訳ないですけど……」
「そんなの気にしないって! 今日だって、みんなで楽しく遊べたじゃん! チューだっていっぱいできたし! この部屋でも十分だぞ、オッサン!」
ミサキさんがビシッと親指を立てる。
「ふふっ、じゃあ部屋はまた今度ということで……って、もうこんな時間じゃないですか!?」
時計は19時半を示している。家を出ようとしてから結構な時間が経っていた。
「ほら、みんな荷物を持ってください。お家の方への連絡も忘れないうちにしてくださいね?」
「オッサン、先生みたい」
「オッサンはちゃんとした大人なんだぞ〜、というアピールを今のうちからしとかないといけませんからね。忘れ物はありませんか?」
「あっ、アヤネさん! ブラジャーを忘れてますよ!」
リサさんがベッドの端に置かれた薄紫色の巨大ブラジャーを手に取る。
「あっ、それは俺のですよ。
俺はリサさんから受け取ったブラジャーを愛でる。
「……」
「……」
ミサキさんが静かに歩み寄ってきたかと思うと、なぜか後ろへ回り込まれる。
「おや?」
ギャルに挟まれてしまった。
2人は黙ったままティーシャツの袖をまくると腕にチカラを込める。
「そんなにデカ乳が好きかあああ――ッ!!」
「お兄さんのバカあああああ――ッ!!」
次の瞬間、美人ギャルと妹ギャルの無言の連携によるクロスラリアットが炸裂したのだった。
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