第2話

俺をここから出して欲しいという願いは聞きいられない。


「辞めてください」


「大丈夫ですよ。これはお前みたいなクズやろうには優しすぎる。男だからと特別扱いされた媚薬ですから」


ーーー


あー、あの薬を打たれて以降、性欲が強い。


暇があったらそこにあれを出して国の為に提供しないといけない。


「おい、ゴミ、お前に面白い報告があるぞ」


「・・・」


完全にゴミを見る目だ。


「この国に、新たな男を迎えることになった。これで思えの存在は要らなくなったな!!」


「・・・っ」


俺の頭の中には俺をこうして牢屋に注ぎ込んだ張本人だけど、楽しい思い出もあったお姫様を思い出す。


お姫様は成人した男に一番最初に相手してもらう掟がある。


本当は俺とする約束だったのに・・・


「姫様」


「気持ちわるい!!なくんじゃぇよ!!」


監修は牢に入って来て俺を蹴り付ける。


でも今はその痛みよりも、心の痛みの方が大きかった。

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