第8話 【ハツコッッッ!!!】

………… ガラガラガラガラ。

外で音がした。何だ何だ!?

窓に走りよる【ダザイ】 外の大通りで豚人間(オーク)が馬車を引いているのが見えた。

「くっ!!!」

と【オダサク】が毒づく。

馬車は檻を引いているのが見える。

「ああいう、風に奴隷として売られていくんだ……」

【アンゴ】が呟く。

(もし、太平洋戦争先の大戦敗戦処理負け方を間違えてたら我々もああいう風に奴隷として売られていったのだろうか)

とメタい事を考えていた【ダザイ】なのであったが……

「あっ!!!」

叫ぶと……

「ハツコッッ!!!」

と走り出したのであった。

その奴隷として売られていく一人に【ハツコ】と呼んでいた最初の妻の姿を認めたからであった。

「【ハツコ】っわたしだ【津島修治】だっ!!! 」

本当の名前を叫びながらそれを追う【ダザイ】 なのであった。

……だが……

「貴様邪魔だっ!!!」

と護衛の豚人間(オーク)に蹴り飛ばされてしまったのだ……

「【ハツコ】!!!【ハツコ】オォォォォォォ!!!」

と絶叫する【ダザイ】なのであったが。

「………………………………」

と当の【ハツコ】はポカーンと空を見ている状態なのだ……

「なんでぇ!? 知り合いでも居たのか?」

酔いから醒めた【ナカナラ】が聞いてくる。

「初めての女だったんだぁぁぁぁぁぁ!!!」

と泣きじゃくる【ダザイ】なのであった。

Bar【酔いどれ船】は広場に面する大通りにあった。

【ダザイ】はそれを目撃した。

そして、【ダザイ】は激怒したのであった。

かの邪智暴虐なる王を倒さなければならぬと…………









広場には彼が尊敬してやまない師匠である…………

















【芥川龍之介】の銅像がそびえ立っていたのであった。

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